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〜 t side 〜
Aんちに行った翌日、仕事が終わって家に帰ってから、なんだか落ち着かなくて散歩に行くことにした。
また偶然会えないかな、なんて思って公園の前通ったけど、そう上手くはいかなくて。
ちょっとアウトな気もするけど、帰り道だしって言い訳しながら、Aの住むマンションの方へ足を向けた。
マンションの手前まで来ると、見たことのある車が止まっているのが見えた。
横尾さんの車。
え、しかも助手席にいるのAだ。
向こうは俺には気づいていない。
立ち止まって様子を見ていると、
Aから横尾さんに手を伸ばして、そのまま2人が重なった。
明らかにキスをしている2人を前に、俺は一歩も動けなかった。
Aはそのまま車を降りて、横尾さんの車をじっと見つめながら見送ってた。
なんだよ、それ…。
俺が昨日どんな想いで「意識して」なんて言ったか…。
Aにとって、俺ってそんなもんだったの?
それとも、そんなに横尾さんが好きになっちゃった?
そのまま、モヤモヤした気持ちを吹き飛ばすように、強い風に吹かれながら、遠回りして家に帰った。
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作者名:kainaniak2 | 作成日時:2019年7月21日 1時