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しばらくすると、疲れた顔の玉森くんが、藤ヶ谷さんと横尾さんを連れて戻ってきた。
「ごめん、Aちゃん、2人も一緒にいい?」
「えっ!!!私は別に構わないです
けど、えっと、逆にお邪魔じゃ、ない??私が帰った方がよくない?」
「いやいやいや、Aちゃんが気遣う必要まっったくないから。」
玉森くんがじとっと2人をにらみながら言う。
「急にごめんね。なんかさ、玉が最近すごく楽しそうだったから、理由が知りたくなっちゃって。」
てへっと少し舌を出しながら藤ヶ谷さんが玉森くんの隣に座る。
「本当、急にごめんなさいね。隣、失礼しますね。」
横尾さんが片手でゴメンネとしながら、私の隣に座った。
「いえ、あの、私こそなんかすみません。えっと、笠井 A です…。玉森くんの、友達?です?」
「ちょっと!なんで疑問形なのー!友達の、A!友達のね!」
「あ、本当に友達なの?てっきり彼女かと思っちゃった。」
藤ヶ谷さんのぶっこんだ発言に、ちょうどお酒を飲んでいた私はむせてしまった。
「ゴホッ…!ち、ちがいますよ!そんなの!玉森くんに失礼ですって!!」
ゴホゴホと咳き込みながら否定する私を見て、横尾さんが優しく背中をトントンとしてくれた。
「分かったから、落ち着いて。ね。」
玉森くんは不機嫌な顔で、メニューを開いて店員さんを呼ぶボタンを押した。
「割り込んできたんだから、今日はガヤと横尾さんの奢りでしょ。たっかいものたーのも。」
「うわ、でたよー。1番もらってるくせにー(笑)」
藤ヶ谷さんのちゃちゃにギロッとひと睨みすると、玉森くんは食事メニューをいくつか注文し、2人のお酒もついでに頼んであげていた。
お酒がきて乾杯をすると、藤ヶ谷さんが色々と話題を振ってくれ、楽しく食事が進んだ。
予想以上に盛り上がって、玉森くんも最初の不機嫌はどこかにいって大笑いしていたし、横尾さんはかなり酔っ払っていた。
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作者名:kainaniak2 | 作成日時:2019年7月21日 1時