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「えっ!あっ、ごめんなさい。何か引っかかってしまったみたいで…」
「あ、まじで?」
ギリギリまで離れてよく見ると、私のネックレスに彼のニットが引っかかって絡まっていた。
「はい…えと、私のネックレスとお洋服が絡まってしまってるみたいです。」
「取れそう?」
少し低めの優しげな声がすぐ近くから聞こえて、距離の近さを改めて感じ、ちょっとだけドキッとしてしまった。
「結構絡まってますね…。私、ネックレス一旦とります。」
首の後ろの留め金を外そうと手を上げたところで気づいた。
私、右手にお財布、左手に彼の落としたカードを持っており両手がふさがっている。
両手をあげて固まってしまった私を見て彼は、ふふっと笑う声と共に「俺がとってもいいですか?」と申し出てくれた。
「す、すみません、、、」
「じゃ、失礼しまーす。」
彼は私の髪を横に流して頸を露わにさせた。
人に髪や首筋を触られるのなんて久しぶりで、変にドキドキしてしまう。
金具を取るときに見えづらかったのか、覗き込むようにしたため距離が近づいて、側から見たら抱きしめられているような姿勢になる。
頸にふわふわと控えめに優しく触れる手がくすぐったくて、思わずピクッと反応してしまった。
そんな自分が恥ずかしくて顔が赤くなっていくのが分かる。
「はい、とれたー。」
声と共に、彼の腕が私からスッと離れる。
私もパッと離れて、赤い顔を見られないように俯きがちにお礼を告げた。
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作者名:kainaniak2 | 作成日時:2019年7月21日 1時