CHIDOKU - y 3 ページ7
玄関に入ると、美味しそうな料理の匂いが立ち込めていた。
「うわぁ〜いい匂いするよ〜。」
「だろ?手洗って、座っててよ。」
「はーい。あ、ビール冷蔵庫に入れとくよ。」
コンビニ袋を受け取って、冷蔵庫に片してから洗面所へ向かう。
通りかかった台所で最後の仕上げや盛り付けをしている後ろ姿がカッコよくて、少しドキドキした。
「「かんぱーい!」」
カランとグラスを合わせ、グビッと一気に体に入れる。
ソファの前に置かれたローテーブルには、たくさんの魚料理。
カルパッチョに煮付け、アクアパッツァまである。
盛り付けもオシャレで、どれもすごく美味しそうだ。
「これ独り占めできるとか、幸せー!」
「いや俺もいるから(笑)」
「そーだった(笑)いただきますっ!」
「めしあがれー。」
並べられた料理はどれも絶品で、特に煮込みはこの短時間で作ったとは思えないほどに味がしみてい美味しくて、お酒が進んだ。
部屋の奥のテレビでは、会員制の有料チャンネルの海外ドラマがBGM代わりに流れている。
ソファの下にクッションを置いて、2人隣り合って座っていると、たまに肩が触れたりする。
その度にドキッとするけれど、顔に出さないように必死だった。
渉の横顔はすごく綺麗で、近くで見ると、なんだかたまらなくなって、ソファの上に避難した。
「お腹いっぱいになってきた〜。」
「満足してもらったならよかった。」
「もうお腹いっぱいで動けない〜。」
まだ、帰りたくなくて、ころんっとそのまま横向きにソファに倒れこむ。
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作者名:kainaniak2 | 作成日時:2019年6月24日 16時