昔話 ページ6
«明日、会える？»
そんなメッセージが私のスマホに届いた。
しばらく会えておらず、向こうも忙しい日々が続いているためメッセージのやり取りもしばらくまともにできていなかった。
そんな時に会える？なんてきたもんだからふと頭の中に“別れ”の文字が浮かんだ。
場所と時間を決めると急にそんな不安が頭をよぎってしまう。
そんな考えをしているものだからシルクが指定した日付はあっという間に来てしまった。
「……はぁ……」
まだ何かを聞いたわけじゃないのになんでこんなに怯えているのだろう。
シルクと会えないだけでこんなにも弱くなってしまったのか。
シルクは指定時間の5分後に来た。
「……ごめん。遅くなった。」
「うん、全然大丈夫。」
久しぶりにシルクに会えた嬉しさで泣きそうになってしまったが、ここは外。彼が困るようなことはしたくない。
「じゃあ、とりあえず行こっか。」
「どこ行くの？」
「俺ん家。」
そうだよね。外でお出かけなんかしてたらリスナーさんに見つかった時大変だもんね。
シルクに連れられた家は初めて来る所だった。
あぁ、そういえば前メッセージで引越したということを言っていた気がする。
それにしても広いなぁ。
そんなことを思っているとシルクが息をふぅ。と吐き出した。
なんだろうと思ってるとこちらを向いて
「A、会いたかった。」
といい、微笑んだ。
私はもう、色々考えていた事が溢れ出てきてそのまま泣いてしまった。
そこからはあんまり覚えてない。
とにかくわーわー泣いちゃったもんだからシルクを困らせちゃった。
でもシルクは私を抱きしめてくれてずっと背中をぽんぽんしていてくれた。
どれくらい経ったのかわからなかったけど寝ちゃってたらしくてシルクの布団で寝ていた。
布団からはシルクの匂いがしてとても安心した。
「シルク……？」
「おっ。Aやっと起きたか。笑」
相変わらず編集をしていたシルクは顔だけこちらを向けて笑ってきた。
「ちょっと待っててな。あとちょっとで終わるから。」
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ななみ(プロフ) - ミルクティーさん» ご感想、ありがとうございます！これからも頑張りますので応援のほどよろしくお願いします！ (2018年3月14日 0時) (
レス) id: 8185d3bc14 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー(プロフ) - すごくいいですね！次回も楽しみにしてます！！ (2018年3月13日 17時) (レス) id: 83556112f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななみ | 作成日時：2018年3月4日 17時
