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27. ページ29

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『』は日本語です。



「A、大丈夫…?」

「大丈夫です。…ちょっと、疲れちゃっただけなので」

扉の外から聞こえるテヨンオンニの声に、自分が今できる一番明るい声で返事を返す。

あれから数日経ったが、行く場所場所であんなことが続いていた。カラーボールはあれ以来浴びていないが、それ以上に言葉の方が私の中に突き刺さる。

何に関しても付きまとってくる「日本人のくせに」という単語。私のせいで、日本自体が否定されているような気がして心が締め付けられるように痛くなる。

もちろん、そんな人達ばかりじゃない。むしろそういうことを言う人の方が少数ではあるが、それでも精神的に受けるダメージが大きいのだ。

prrrr prrrr p…

枕に顔を埋めた時、手の中にあった携帯が音を立てて震える。
相手を確認するために画面を見ると、そこにはチャンミンオッパの名前が表示されていた。

「はい、もしもし。」

【『もしもし。Aか?』】

聞こえてきたのは日本語で、無性にその言語が恋しくなって、チャンミンオッパの優しさに息がつまる。

【『…何泣いてるんですか。』】

『っチャンミンオッパが、優しいからですよ。…っオッパ……もう少しだけ、日本語で話すのに付き合ってくれますか…?』

【『はぁ……全く、世話が焼けますね。そのために来たんだから、早くドアを開けなさい』】

ため息まじりに発されたチャンミンオッパの言葉に、私は弾かれたようにドアの方の方を見る。

コンコンっ、と静かに響いたノック音。ドアを開けると、サングラスをかけたオッパが腰に手を当てて立っていた。

『おっぱぁ…』

『おっと、抱きつかないで下さいよ。
僕に汚い鼻水をつける気ですか?お?』

抱きつこうとするも、頭を結構な力で掴まれて止められる。
相変わらず手厳しいな、チェガン チャンミン。ていうか、鼻水は出てないし。

『で、そんな不細工な顔してどうしたんですか?』

『おっぱ。相変わらず容赦ない。
それに私はもともと不細工です』

相変わらず棘をドスドスと打ち込んでくるオッパに少々むすっとしながらも、その優しさに心は救われる。








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あん(プロフ) - リラさん» わぁ、リラさん!まさかこちらも読んでくださっていたなんて(O_O)感無量です!嬉しくて涙がちょちょぎれそうです(>_<) 頑張って更新しますので、こっちの方でもよろしくお願いします^ ^ (2017年9月21日 20時) (レス) id: b38a5c814a (このIDを非表示/違反報告)
リラ(プロフ) - |ョ・ω・`)チラッ…こちらも楽しみに待っていたり… (2017年9月21日 18時) (レス) id: 71a684b419 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あん | 作成日時:2015年12月26日 2時

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