こんな部活、辞めてやるよ【HQ】

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暦side



あの事件から数ヶ月。

怪我も大方直り、白鳥沢への編入も済んだ。


流石は進学校。
編入テストが青城の何倍も難しかったが、無事に合格し、牛島と同じクラスになった。




「暦ちゃーん！」

「潰れるわアホ！どけよ天童！」

「？暦は潰れるのか？」

「言葉の綾ってわかる？」




及川たちとは仲直り…をし、今では普通に会話するし、SNSのやり取りもする。

そうそう、暦ちゃんからAになったよ。
許可してねえんだけどな、私。



白鳥沢の生活も慣れた。
家が近いため寮には入っていないが。


柳瀬がとこで何をしているかは知らないが、まあ私の知ったことではない。過ぎた話はどうでもいい。




「暦」

「はい、鷲匠監督」

「相手くるから迎えにいけ」

「了解です」




今日は他校の高校と練習試合。

普段は大学生チームとなのだが、今日は高校生だ。


正門まで迎えにいくと、バスから相手選手が降りてくる。




「今日はよろしくお願いします！！
主将の川谷です、こっちは___」

「……あ」




一同を体育館に連れていく。


ぞろぞろと入っていく選手の一番後ろにいる人に私は近づくと、耳元でこう言った。




「___お久しぶり、柳瀬ヒナ。

いや？名前変えたそうじゃん？どういうルートで誰のお陰かは知らないけど…


そっちでどんな悪行してるの？
言っとくけど、私はもう弱くないから。


精々自分のお城作ってね___平松ユナさん」




でも、私みたいな子がお前のせいでまた出てくるなら




「今度はお前の周り諸共排除するから」

「…なっ…！」

「ふふっ」




私はもう、弱くない。






Fin

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