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岩泉side
「そうだ、及川、これを」
「…なに、これ」
「暦が握っていたものだ。
及川たち宛のようだから俺は見ていない。
……多分だが、それに真実がある自分の目で見ろ」
及川が受け取った白い手紙。
「及川たちに」と綺麗な字は紛れもない暦の字だ。
空気を読んで牛島が席を立つ。
及川は静かに手紙を開くと、「嘘」と呟いた。
「っ、嘘だ、ヒナちゃんが…俺なんてことを……」
「あ?何書いてあんだ」
「っこれ、読んで」
及川から受け取り、文章を読む。
簡潔に、でも全てのことをわかりやすく書いてある。
全部読んだ時、ヒラヒラと一枚の写真が落ちてきた。
拾い上げると、その写真に驚愕する。
「これ、まじかよ…柳瀬…?」
「ほんと、だと思う…信じたくないけど」
柳瀬が女子生徒をいじめている写真。
それも軽いのなんかじゃなく、罪に問われそうな。
楽しそうな柳瀬の顔。
ボイス付きのも再生すると、それは信じるしかない。
「…死なないよね、暦ちゃん」
「…当たりめえだ」
「謝ろう、許してくれるかわからないけど許してくれるまで」
きっと、いつもの笑顔で笑ってくれるはずだ。
「仕方ないなあ、及川は」って。
…絶対、してくれる、よね…A…。
***
暦side
目を覚ますと、ここが病院なのがわかった。
体を起こそうとすると、激痛が走る。
というか、背中から一突きとか…。
…あいつ、今どこにいるんだろ。
手袋とかしてなかったし、凶器のナイフも私に刺したまま逃げてたし。
あとは、警察がなんとかしてくれるだろう。
「まだ起きない方がいい、安静にしていろ」
「っ、う、しじま…なんでお前ここに…」
「見舞いだ」
「…ふぅん」
牛島が見舞い。うける。
ふふっと笑うと睨まれたので咳払いをして誤魔化すと、牛島は椅子を引き出しベッドの側に座った。
「あの件の答えは出たか」
「…このタイミングで聞く?」
私は___
**
あと少し!!!!!
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バナナ - *47のところの柳瀬がとこで何をしているかは知らないがの『とこ』って『どこ』じゃないですか?間違ってたらごめんなさい<(_ _)> (1月11日 19時) (レス) @page49 id: e9ef32dba1 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅 - 報告と言いますか...あの、実はプリ小説という夢小説サイトに・この作品のパクリだろと言うものがありました。主様がやっているのならいいのですが...ご確認よろしくお願いしますhttps://novel.prcm.jp/novel/HSuRkRSuN7nBh42Vbf9q (6月6日 23時) (レス) id: 36b5b78cf3 (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー(プロフ) - 最後また柳瀬が出てきて終わるところ、マジで好きです! (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - 最後がすっごくスッキリしました! (2022年12月19日 14時) (レス) @page50 id: 7852438752 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い国民☆(プロフ) - 凄い…なんか…すごく…あ、の…!!!✨天才だと思います!!!!!!!!!最後スッキリしてそのまま終わるのかな?と思ったらまた違う名前で来る悪女?ちゃんこの伏線?好きすぎます!!! (2022年11月9日 21時) (レス) @page50 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らある | 作者ホームページ:http://kain00765467/yuki.pearl.//
作成日時:2017年8月27日 0時