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暦side
なるべく青城の奴らとは話さないように廊下を歩く。
別にあの事に異常なまでの恨みを抱いている訳では無い。
私だってそのまで子供じゃないからね。
けど、あいつらの態度が癪に障るだけ。
「ここが青城の部屋です。
隣の教室も空いてると思うので狭かったりしたら使って大丈夫です。
準備が出来次第、運動が出来る格好で体育館に来てくださいね、場所は紙に書いてあるので」
「あっ、ちょっ……!!」
「質問ですか?」
「………うん あぁっ…いや…」
伸ばし掛けた手を引く及川。
マネは部屋が違うから、これから柳瀬を連れてマネ室に案内しなければならないのだが……。
(嫌だなぁ……、さっき私のこと睨んでたよなぁ…)
「マネージャーは別室なので」
「あっはい…!」
「こっちです」
テコテコと後ろに柳瀬が続く。
お前のその小動物歩きもきっと無自覚なんだろうね、あぁ嫌だ、本当にお前さえいなければ___
柳瀬を思う気持ちが深く負の方へ進んでいく。
いなければ、なんて思ったら私の負けだ。
第一、後輩からしたら柳瀬の存在はいい方だ。
来年もマネージャーがいるのだから。
私が大人になって考えなきゃ。
「あっ…あの…暦先輩」
「………なに」
「…これ以上、とぉる先輩たちを苦しめないでください。
退部届を出した日から、とぉる先輩凄い悲しそうで辛そうなんです!!!
私が励ましても「暦ちゃん暦ちゃん」って…!
だから、マネージャーは戻らなくていいです私が貴女の分までやるので!でも、とぉる先輩たちには謝ってください!!
「困らせてごめんね」って!!!」
若干の鼻声で鼻水をすすりながら言う柳瀬。
私は思わず眉を顰める。
ほんっとに胸糞悪い。
なんで私が及川たちに謝んなきゃいけないんだよ。
可笑しすぎて笑いすら起こってくるわ。
「やだ。なんで私が謝んの?
お前が及川たちを思ってるのは別にいい。
ていうか、むしろ来年もマネージャーいるってことに後輩や監督たちは喜んでるかもね。
柳瀬サン可愛いし?愛嬌あるし?
私がマネージャー辞めても大丈夫そうだね
でも、私がお前らに頭下げるのは御免、無理」
「でも…っ!!だって…!!」
「おーい、Aサーン?修羅場デスカ?」
「……黒尾…」
こいつ、聞いてたな?
……別にいいけど。
**
合宿メンバーなのですが、菅さんなどのメンバーも書いていく所存です!
菅さんは落とせませんよね
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バナナ - *47のところの柳瀬がとこで何をしているかは知らないがの『とこ』って『どこ』じゃないですか?間違ってたらごめんなさい<(_ _)> (1月11日 19時) (レス) @page49 id: e9ef32dba1 (このIDを非表示/違反報告)
聖羅 - 報告と言いますか...あの、実はプリ小説という夢小説サイトに・この作品のパクリだろと言うものがありました。主様がやっているのならいいのですが...ご確認よろしくお願いしますhttps://novel.prcm.jp/novel/HSuRkRSuN7nBh42Vbf9q (6月6日 23時) (レス) id: 36b5b78cf3 (このIDを非表示/違反報告)
フェアリー(プロフ) - 最後また柳瀬が出てきて終わるところ、マジで好きです! (2023年4月4日 0時) (レス) @page50 id: ebc545326a (このIDを非表示/違反報告)
らいむ - 最後がすっごくスッキリしました! (2022年12月19日 14時) (レス) @page50 id: 7852438752 (このIDを非表示/違反報告)
推しが尊い国民☆(プロフ) - 凄い…なんか…すごく…あ、の…!!!✨天才だと思います!!!!!!!!!最後スッキリしてそのまま終わるのかな?と思ったらまた違う名前で来る悪女?ちゃんこの伏線?好きすぎます!!! (2022年11月9日 21時) (レス) @page50 id: af4a079e32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らある | 作者ホームページ:http://kain00765467/yuki.pearl.//
作成日時:2017年8月27日 0時