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「ああ。今日だったか。橘。」
「おお、後ろに居る奴が捕虜の近界民かね。」
「はい。……アレン…と言います。」
「ど、どうも……。」
上層部の人達がアレンをじっと見ている。
ヒュースよりは使える…とでも思っているのだろう。
俺はそんな中奥の椅子に座っている城戸さんに本件を告げる。
「今日は……こいつ、アレンの事で話がありきました。」
部屋の空気がピリッとする。
城戸さんは目を細め、俺を見る。
「実はアレン、近界民じゃないんです元々。」
「……何？」
「どういう事だ！？近界民じゃないだと？！」
鬼怒田さんが何故か取り乱す。
俺は鬼怒田さんを若干無視して続ける。
「4年前の大規模侵攻…その時彼女はとある国に攫われました。そしてアフトクラトルに送り込まれた……。アレン…元い相澤憂佳は人間なんです。この国の人間なんです。」
「……なるほど。それでお前の要求はなんだ。」
わかってない、城戸さん。
でも相澤憂佳と言った瞬間何故だか顔がしかめ面になった。一瞬だけどしっかりと見た。
そこに俺は畳み掛ける。
「相澤憂佳を…近界民ではなく、人間として扱って欲しい。そして…ボーダーに入れてやって下さい。」
「……なんだと？そいつを…ボーダーに？」
「はい。…あくまで俺の主張ではありません。相澤憂佳が自身で言ったんです。」
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「えっとね……私をボーダー？に入れて欲しいの。」
「！？ボーダーに？」
「ええ…。」
大規模侵攻で俺がアレンを倒し、元々は人間だったと知った後、アレンは自分の要求を俺に言った。
どうやらアレンは4年前までボーダーに入っていたそうで、また出来る事なら戻りたいらしい。
んな無茶なと思ったけど……。近界民をボーダーに入れちゃダメだって規律は無いし、こいつそこそこ強いからこっちにもメリットあるよな…
「……分かった。司令官に言って見る。」
「…！？本当！？本当なの！？」
「ああ。でも期待すんじゃねえぞ。ああ見えて…いやちげえか。見た目通り厳しいからな。」
「ええ。でも！ありがとう！！」
ああ。やっぱその顔は卑劣だわ。
笑った顔とかそのままだよ……。
頭を降って思考を忘れる。
俺はアレンにもうすぐ車が来るから気を失ったフリしてろと言い迎えが来るのを待った。
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HIRYUU - 普通におもしろい (2015年11月27日 14時) (
レス) id: 83241cf2e8 (このIDを非表示/違反報告)
玲 - 続編おめでとうございます！これからも頑張ってください！ (2015年11月3日 22時) (レス) id: 6927be5317 (このIDを非表示/違反報告)
minori♪(プロフ) - 続編おめでとうございます（*´∇`）夢主カッコイイ！これからも頑張ってください！！ (2015年10月31日 22時) (レス) id: fc9269d5d6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らある
| 作者ホームページ：http://kain00765467/yukipearl.//
作成日時：2015年10月31日 22時
