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扉を開けたらそこは、間接照明ばかりの大人な雰囲気。
長いカウンターの前には彼女が立っている。
｢あ、カイくん｣
｢来たよ｣
なまえは実はバーテンダーの資格持ってて、たまにお手伝いしてるんだけど手伝いが長引いてるからって言ってたし、暇だしちょっと来ちゃった。
｢何飲む〜？｣
｢んーじゃジンフィズ｣
｢ん、｣
バーテンダーの人がよくする振り方って実際はあんまりしないみたい。
カクテルによって変えるって言ってた。
｢はい、ジンフィズです。｣
｢ありがとう｣
お姉さんカルーアミルク、って声が聞こえて待っててって微笑んでまた作りに行った。
｢…なまえが働いてる姿見るのもいいなあ｣
シェイカーを振って、お酒を作る姿はおれには出来ない。
ぴしっとシャツを着て仕事の顔をするなまえは新鮮だ。
｢カイくん、あと1時間位であがるから｣
｢ん、わかった。｣
少し話したり、なまえが仕事してるのをじっと見てたら少し怒ったなまえがお酒を持ってきた。
｢…あちらのお客様からです。｣
｢…？｣
少し向こうには女の人がニコッと微笑んで手を振ってきた。
ひらひらと手を振り返してなまえを見たら、俺にしか分からない程度に怒ってる。
仕事だからなのか顔にはあまり出てないけど、怒ったら下唇を触るから俺にはよくわかる。
｢なまえ、怒ってんの？｣
｢…ちょっとだけ｣
｢かわい。｣
大体1時間経つ頃、お会計して外でなまえを待ってたらさっきの女の人。
｢よかったらこの後行かない？｣
｢いえ、彼女待ってるんで｣
｢バレなきゃ大丈夫｣
｢…彼女にしか興味ないんで｣
にっこり微笑んでなまえの姿を見つけたら、すぐ駆け寄る。
｢なまえ、行こ。｣
｢ん、｣
手を繋いで家まで歩く。
何言われたん？って不安そうに見つめるなまえの頭を撫でてあげる。
｢どっか行こうって言われたから彼女にしか興味ないんで、って言っただけだよ｣
｢…そっか｣
ふふ、って嬉しそうに微笑むなまえは仕事とは全く違う俺が好きになった姿。
仕事してるなまえも良いけど、やっぱり素のなまえが1番かな。
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逢琉(プロフ) - さーちゃんまんさん» はじめまして。ありがとうございます。お言葉非常にありがたいです。頑張りますのでよろしくお願いします。 (2018年1月9日 23時) (
レス) id: 8c804e470d (このIDを非表示/違反報告)
さーちゃんまん(プロフ) - はじめまして！成人式だったんですね。おめでとうございます！これからも楽しみにしてます！ (2018年1月9日 13時) (レス) id: 419d84e20f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：逢琉 | 作成日時：2017年12月27日 23時
