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久しぶりの再会 ページ2

敦side







『お姉さん、お味噌汁一杯 お願いします』



チリンとドアの鈴が鳴り 聞き慣れない透き通った声が室内に響いた。


女性の方だ…


喫茶に入って来たのは、一人の女性の方でその方は味噌汁を注文すると僕の隣に着席した。

正確には、僕と太宰さんの間に着席したのだが…



太「よく戻ったね、おかえり」


『治さん、ありがとうございます』



その方は、何やら太宰さんと親しそうな方で僕は混乱した。



敦「え、っ…と」


誰なんだろう、太宰さんは知り合いみたいだけど僕は初めてなのでどうしたら良いか分からずしどろもどろになる


ナ「A姉さま!」


不思議な空気が流れる太宰さんと女性の方の間に割り込み、ナオミさんがその方に抱き着いた


どうやら、知らないのは僕だけみたいだ



『ふふ、ナオミ 久しぶりだね、いい子にしてた?』


柔らかい笑顔だ
Aさんと呼ばれる方は、抱き着いたナオミさんを受け止め
ナオミさんの頭を優しく撫でた


ナ「もう!酷いですわ!戻ってくるなら…連絡してくれても良かったのに!」


『ごめんね…一応 、治さんに連絡してたんだけど…』


Aさんが困った様子で太宰さんを見れば、太宰さんはニコニコと微笑みながら二人を眺めていた


谷「久しぶりの再会って、Aちゃんの事だったんだね」


『久しぶりだね、潤一郎くん』


太宰さんの言っていたさっきの言葉はどうやらこの人の事だったみたいで尚更、僕は知らないので居づらい雰囲気になった



どうしよう、そんなことを考えていると
くるっと、僕の方に視線が向き、Aさんと呼ばれる方が僕に話しかけた



『中島 敦くんだよね』

水面→←喫茶処



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作者名:On | 作成日時:2023年2月16日 7時

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