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図書館でまーちゃんを見つけた。
『まーちゃん、一緒に勉強してもいい?』
「まーちゃんって何よ。別に、好きにすればいいわよ」
『ありがと』
まーちゃんの隣に座り、課題をする。
「…そこ、間違えてるわよ」
『どこ?』
「問10の2番目よ、それはこっちの公式に当てはめるのよ。」
『ん…ありがと、まーちゃん!』
「…っ、えぇ」
そんな会話をしていると、
別の机で勉強していた男子の声が聞こえてきた。
「山羊のやつ、子供好きとか絶対嘘だぜ。女子に好かれたいからか知らねぇけど」
「!」
「えっ、なんで?」
「だって俺、前にアイツがガキをすーげぇ目で睨んでたのを見た事あるもん。」
「!!」
まーちゃんが顔を青ざめながら立ち上がり、走りながら出て行った。
『?! まーちゃん!』
私はまーちゃんの後を追うように走る。
───────────
走ってる時、不意に声が掛けられた。
「A、どうした。廊下なんか走って」
『中吉…朋也は保育ルームのとこに行った?』
「入部してくるって言ってたな」
『…って事は、ゆかが危ない。中吉、行くよ。責任持って回収して』
「あぁ」
中吉と急いで保育ルームへ向かう。
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作者名:壊 | 作成日時:2024年3月18日 13時