２９/sideM ページ29
・
・
息を切らせて帰ってきたと思えば
俺は腕を引っ張られここまで連れてこられた…
「今日このフロア、ニノが見回りするんだって…それで俺心配だし
犯人来たら捕まえてやろうって…」
こいつが優しいのは分かるけどさ、少しはちゃんと考えて動いてほしいわ
「今日ここで見つかったりしたら俺らが犯人って疑われるだけだぞ？」
「大丈夫だよ！ニノなら信じてくれる」
じーっと廊下を歩くアイツを見つめながら笑顔で言うコイツに少し呆れる
まだあったばっかで、しかも話した事だってそんなにない…
アイツの事なにも知らないのになんでそんな事が言えんだか
俺には分からないよ…
それにお前が思ってるような奴じゃないんだよ…今の和也は
「どうしたの松潤？怖い顔して…
あぁもしかして犯人への警戒？」
「ちげーよ…ほら静かに」
進行方向を変えてこっちの方向に歩くアイツが見えた…
ポケットから携帯を出して時間を見てみれば普通にフロア移動禁止時間は過ぎている
今日は朝までトイレで過ごすのかよ…
それに絶対あいつにばれないようにしないと
静かに２時間ぐらい雅紀はアイツから目を離す事なく見続けている
もはやストーカーレベル…
もしこれがばれたら周りからの嫉妬やら文句も大変
てか、まずどうして俺までここにいるのか…
「ねぇねぇ松潤…」
アイツしかいない廊下に響かないよう小さな声で俺を呼ぶ雅紀
「ニノの背中ってなんか寂しそう…」
「は…？」
いきなり意味不明…
アイツが寂しそうに見える…？
まぁアイツは昔すごく寂しがりやで、よく泣いてたっけな…
でも今のアイツが寂しそうとか嬉しそうとか分からない
もう何年もあいつの偽物の顔ばかり見てたからさ…
雅紀だったらあいつを本気で笑顔に出来ないかなぁなんて
雅紀は眉毛を八の字にしてまっすぐとアイツを見ている
そしてまたしばらくしてからだった…
黒いケータイを取り出し耳に当てた和也
「こんな時間に誰に電話だろうね…？あっ翔ちゃんにかな」
雅紀は気づいてるのかな、今のアイツ会長の時の顔じゃなくて
すごく冷たい瞳と表情をしている事に…
これが誰も知らないアイツの顔なんだよ……。
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 298人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ツバサ(プロフ) - いぶさん» 私も映画館が自転車で１０分の範囲に２つあるから時間がある時行こう（笑）はやくDVDほしいですね！ (2013年4月28日 9時) (
レス) id: 551f407ef2 (このIDを非表示/違反報告)
いぶ(プロフ) - ツバサさん» 話ししてたら、見に行きたい気持ちが抑えられなくなってさっき約束しちゃいました（笑）もう一度神楽さんに会える！(＾ω＾) (2013年4月28日 7時) (レス) id: 2211df57a3 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - いぶさん» ホントですか！何回見ても飽きませんよね〜あぁ映画館で神楽さんに会いたい（笑）そうですね〜私も一緒に行きたいです！ (2013年4月28日 0時) (レス) id: 551f407ef2 (このIDを非表示/違反報告)
いぶ(プロフ) - ツバサさん» 一緒です！！8回目一緒に行きたいです(´・д・｀) (2013年4月27日 23時) (レス) id: 2211df57a3 (このIDを非表示/違反報告)
ツバサ(プロフ) - いぶさん» お久しぶりです！神楽さんホントいいですよね〜終わる前にもう一回プラデ見に行きたいです♪８回目ですが（笑） (2013年4月27日 16時) (レス) id: 551f407ef2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
