泥棒[宮侑/宮治] (ページ5)

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二人の喧嘩はしばらく続いた

治「そういやお前いい加減漫画返せや！」

笑いのツボどっかにいった

侑「ええやん！まだ一週間もたっとらんぞ！」

治「お前先々週の水曜に貸したやんけ!」

今日は金曜日だから二週間はたってるね

侑「どうせおんなじ家あやしええやん！！」

治「あほ！俺が読みたいんじゃ！！！」

「よくこんなに喧嘩できるんあ・・・」

ずっと喧嘩している二人を見て少し感心していた
止めようか止めまいか、止めるにしてもどう止めようか悩んでいるうちに10分は喧嘩していた

あ、そういえば

「・・そういえばなんでここにいたの？」

私はここに来るとき周りに人がいなさそうな場所を選んだつもりだったのに

侑「はあはあ・・・ん？ああ、泣いてる声が聞こえたから来たらAがおった。な」

うわ、聞こえてたんだ

治「おん、その前はバレーやっとったで。な」

バレーかあ、そういえばお父さん見てたっけ

「へー・・バレーって面白いの？」

ちょっとした興味本位だった

治「めっっっっっっっっっっっっっちゃおもろいで！！！！！！な！！侑！！」

侑「せやで！！！さいっっっっっっっっっこうにおもろいで！！！！」

治「あんな！！スパイクとかなごっつうかっこええねん！！！ほんでな・・・

双子は長々とバレーのことについて語った
最初は双子のマシンガントークにとても驚いたけど聞いていたらだんだん興味がわいてきた

たぶんこのときから私はバレーが好きになったんだと思う
双子がマシンガントークをしてくれなかったらきっと私はバレーとは無縁の生活をしていたと思う

「・・・面白そう・・」

「「！！！Aもやろう！！！」」

え、今なんて言った？私もやろう？

「え？ってっちょまって！って、う、腕とれる！」

腕を思いっきり引っ張られて連れていかれた

この日私は初めて会ったばっかの双子の宮侑と宮治と一緒に日が暮れるまでずっとバレーをしていた