階級学園【小説】 (ページ23)

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熱血の兄【佐加野美月】ページ23

生徒会全員やる気無さそうな気がするが
その1人の男子はめっちゃ…

「体育祭！！！！めっちゃ楽しみ！！！！」

熱血教師のように熱く語っていた。
あれ、黒須ってこんな奴だったけ？
そういえば一番戦闘力高いし…それもそうだわ。

「なぁ、学園嫌いじゃなかったけ？」
「学園は嫌いだけど、体育祭は違うじゃん！！！」

そういうやつ出たか…
こいつ、ここの体育祭知ってんのか？
地獄を見るやつ…
今、放課後の帰り道だけど
ほんと仕事が終わってもいきなり運動するし…

「はぁ…良いよね。あんたのチームはさ」
「え？なんで？」
「私のチーム、生徒会長と同じなんですが…？？？」

学園長、ほんま暗殺者雇って殺してやろうか。
クレームは受け付けないって相当クズやな
責任は自分でっと人任せである。
これ、ネットに流したら面白いんじゃね？
まぁ、その時はその時で…

「なぁ。俺思ったんだけどさ」
「偶然ね、私もよ」

珍しく何も考え無さそうな感じをした兄だが
意外と驚くほど考えが浅かった。
実際、オワコンだと思うけど。

「……なるほどね。案外良いじゃない」
「それなら体育祭楽しみになったでしょ？」
「楽しみになったわ。一瞬、殺し合いでもするのかとビクビクしてた」
「俺どれだけサイコパスなんだよ」

双子の意見も息ぴったりでお互い考えていることがわかった。それまでに体育祭が終わるまで運動神経を上がらなきゃ。

ピコン！
良い所にSNSの通知がなった。
手紙の内容は動画と助けてと一言だけ書いている。

まゆみ♪
【美月さん…助けてください。
もう限界なんです。何も出来ない私が怖い…】

と動画投稿が流れていた。
内容は酷い方でよく撮ったなって感じ
すると双子の兄も気になり始めたのか、様子を見てきた。

「…可哀想とかそういうの嫌い」
「あんたも同じだったもんね。分かるよ」

私達だっていじめられたこともあるし
殴られ、隠されてもう限界まできたんだ。
でも、兄がいるから大丈夫。

「さてと帰って父さんに行っとくか」
「そうだね、体育祭が終わった後________をしよう」
「流石、考えていることが悪役だ」

お互い笑い、帰りまで作戦会議をした。
まぁ、簡単なことをまとめただけで
お互いの答えが、そう

「それで良いんだね？叩かれる可能性だってあるよ？」
「大丈夫だよ。いつも一緒に頑張ってきたじゃん」

お互いの決意とともに家まで走った。
その日以来、体育祭に向けて、凄いやる気がある双子の練習をしていたのと仕事が1分もかからず早めに終わったことそして2人が楽しそうにしていたことが噂として流れていた