夕暮れ色の紅茶【赤塚未来】 ページ37
・
結局昼休みに琴音ちゃんが来ることは
なかった。
無下に退学には出来ないからね、
ファンって。
眠たい眠たい数学を終えて生徒会室に
来たのはいいものの、いたのは雛野ちゃん
と雪心ちゃん…そして庶務の子。
しかし仕事だからここは割り切らないと
いけない。きっと目が合ったら、それこそ
火花がバチバチに光るだろう。
雛野ちゃんが「追加淹れてくるね。」と
奥の給湯スペースに入ったことを横目に
私は聞く。
「今日琴音ちゃん来るよね?昼休みの
うた○ンの打ち合わせ
なくなっちゃったからさ。」
当然ながら庶務の子には聞いてない。
「来ると思うけど遅くなるんじゃな〜い?
昼休みすっごい人いたらしいよ〜。」
「風の噂だけどね〜。」と雪心ちゃんは
コロンとテーブルの上で寝返りをうつ。
年下であると言えど流石(芸能界の)先輩
だなぁと感心した。
私なんて今日来たのメガネくんだけだし。
(多分有料というフィルターも
あると思う。)
雛野ちゃんが紅茶を持ってきてくれたので
「ありがとう。」と言って一口啜る。
夕暮れ色の茶が香りを更に引き立てている
…気がする。お茶はあまり詳しくないから
こういうことを言っていいかわからないけど
美味しいのは確実。
「ところで未来ちゃんは種目何を
提案するの?」
雛野ちゃんが聞いてきたから答えた。
「色々考えたけど応援合戦があっても
いいんじゃないかなーって思ってるんだ。
ほら、チアリーディングとかダンスとか
そういうの!」
勿論メディア向けってことは話さなかった、
却下されたら困るからね。
紅茶色の空が窓から見えた。
深刻なツッコミ不足【市原海斗】→←手づくりクッキー 【遊佐 雛野】
5人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
…*☆紫猫姫☆*…(プロフ) - 更新しました (2019年11月30日 22時) (レス) id: cb224af594 (このIDを非表示/違反報告)
…*☆紫猫姫☆*…(プロフ) - 更新します (2019年11月30日 22時) (レス) id: cb224af594 (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新しました。 (2019年11月6日 19時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
86(ハチロク)(プロフ) - 更新します。 (2019年11月6日 17時) (レス) id: b1210a8af9 (このIDを非表示/違反報告)
…*☆紫猫姫☆*…(プロフ) - 更新します (2019年11月4日 21時) (レス) id: cb224af594 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ