141 ページ41
Aside
終わらない、終わらない
この闇は何、ここはどこ、私は誰。
気持ち悪い。闇が体にまとわりついてきて、息を吸う度に肺に負担がかかってる気がする。
誰か、誰か、誰か
なんで私はこんな所に?私はあの鴉への返答を間違えた?
私は、私のお話の主人公に幸福を、と言った。
その時はもちろん、今もその返答が間違いだとは思わない。
今問われても、何度問われても私は同じ返答をするだろう。
………もしかして
私が、私のお話の主人公が誰か分かっていないから?
私が主人公じゃないのは分かる。でも、候補にありそうなかほ、空、ふゆでもないのも分かる。
それなら誰。
分からない。
分からない分からない分からない分からない分からない分からない
何がどうしてこうなったのか、私は今立っているのか座っているのか目を閉じているのか開けているのか瞬きはしているのか目は乾いて見えなくなっているのか私は今泣いているのか怒っているのか私が誰かすらも分からない私に何かを知る術はない。
嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ
.
.
.
ひとりぼっちは、嫌だ。
9人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ