ten Time ページ12
久しぶりの更新です、お楽しみください(*´꒳`*)
----------キ-----リ-----ト-----リ----------
「アーヤ?!」
皆が彼女の顔をのぞき込む。
彼女はうっすらと、ゆっくりと、でも確実に、目を覚ましていた。
「気にしてないよ。あの時、マリンと友達になれる、かも知れんって、救われたっちゃけん」
意識は間違いなくはっきりしていて。
「あ、ありがとう、?」
褒められ慣れてないせいか、彩に不意に話しかけられて真理子は戸惑う。
「菜穂ちゃん、あの後どう?」
菜穂も慌てて答えた。
「う、うん。頑張ってる」
彩は、申し訳なさそうに眉を下げた。
「若武、黒木くん、上杉くん、小塚くん、翼、マリン、菜穂ちゃん。迷惑かけてごめんね」
「別に、迷惑とか一回も思ったことないぜ。目ぇ覚ましてくれたから、それでチャラだ」
若武がニカっと笑う。
「若武のその笑顔、2度と見れんかと思った。けど、見れたよかった」
彼女はふわりと笑う。
若武はカァっと顔を赤くした。
「ヤベェ、嬉しい」
片手で口を隠した若武を、上杉が小突いた。
「バカ、変態かよ」
「ふふっ、そがんじゃれあいも久しぶりに見た」
そう可愛らしく言う彩に、上杉も頬を紅潮させた。
「あれ?上杉センセ?お前も赤くなってないかい」
黒木がその綺麗な顔に悪戯な感情を映した。
「ばっ、ちが、」
慌てる上杉をみて、笑いを堪える黒木は更に踏み込んだ。
「じゃあ、その紅くなっている頬はなんだい?」
上杉は悔しそうに舌打ちをすると、ぷいと窓の外に視線を投げた。
「相変わらず痛いところ突くたい」
彩は黒木に苦笑いをもらした。
「嫌だな、俺は姫が目を覚ましてくれただけでも嬉しいのに、そんな言葉をいただけるなんてね」
苦笑いに対して黒木はウインクを彩に返した。
彩は熟した林檎のように頬をピンクに染めた。
「アーヤ、かーわいっ♡」
それを美門が見逃すはずもなくて。
彼女は一層顔を赤くして、頬を膨らませた。
「もうっ、翼、揶揄わんでよっ」
「でも、ホントにかわいいよ、アーヤだもん」
小塚は珍しくニコニコ笑顔のストレート。
「やっけん……やめてよぉ…………寿命が縮むたい!」
いつものように戯ける彼女にまわりがクスクスと笑う。
彼女は照れ隠しのように「はぁ」っと溜息をつき、両手で顔を隠した。
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りんご🍎 - アーヤの長崎弁萌える❤ (2022年11月23日 21時) (レス) @page19 id: db8ce53dbc (このIDを非表示/違反報告)
牛すじ(プロフ) - 世羅さん» コメント、有難うございます!そう言ってもらえて嬉しいです!このお話は、バッドエンドが待っているのですが、いつかハッピーエンドも書きたいと思っています。そちらの方も、ぜひ読んでください、更新頑張ります! (2020年3月27日 9時) (レス) id: d5f202fc3b (このIDを非表示/違反報告)
世羅 - 彩の長崎弁が新鮮でいいですね!このまま彩が死んじゃったらやだな〜って思っててけど目を覚ましてくれて嬉しいです。更新頑張ってください応援しています。 (2020年3月26日 18時) (レス) id: 635a6689c3 (このIDを非表示/違反報告)
牛すじ(プロフ) - りぃあ♪#さん» へぇ、そうなんですねっ!似ていると思えてもらえるように(日本語が不自由w)頑張りますね、はい! (2020年1月24日 21時) (レス) id: d5f202fc3b (このIDを非表示/違反報告)
牛すじ(プロフ) - ほまさん» きゃぁぁぁ!ありがとうございます!コメントが嬉しすぎて私も眠れなくなりそうです!頑張りまっっす!! (2020年1月24日 21時) (レス) id: d5f202fc3b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:牛すじ | 作成日時:2019年10月25日 10時