184 ページ34
お店の中から一之瀬の否定の声と、Aの怒鳴り声が聞こえる。
それを聞いても尚、その女子のペースは崩れず、強引である。
ついには一之瀬のヘルプの声が。
Aの声は途中から聞こえなくなった。
皆、どう対応すれば良いかと、悩んでいる。
「･･･一之瀬、A」
「一之瀬先輩、このままお好み焼き屋さんになっちゃうんすか？」
「Aさんも、お好み焼き屋さんになるでヤンスか？」
円堂が二人の名前を呟いた後、壁山と栗松がそういった。
円堂の頭にはエプロンを身につけ、お好み焼きをもつ一之瀬とAが。
「･･･な訳ないだろ！！何が結婚だ！弟だ！そもそもAは女だ！」
円堂はそう言って再びドアを開けようと手を伸ばした時、女性が円堂を突き飛ばしたのだ。
「な、何するんだ！」
「何って、リカ呼びに来たに決まっとるやろ」
風丸の声に小さな女子がそう答える。
「キュートッ」
「シック」
「クール！」
「うちらナニワのサッカー娘！」
「キュートで、シックで、クールな大阪ギャルズ“
先程円堂を突き飛ばした女子が、ドアを開ける。
「何やっとんのやリカ！練習時間とっくに過ぎてんでー！って･･･」
店の中では、リカと呼ばれた女子が、一之瀬を捕まえており、Aは机の下でガクガクと震えていた。
「えっ、嘘･･･。皆ー！リカが結婚相手見つけたでー！」
「「「結婚相手ー！？」」」
その光景をただ見ていることしか出来ない雷門イレブン。
「リカ！その机の下に居る子は！？」
「うちの弟にするんや！！」
「「「きゃーっ！可愛いーっ！！！」」」
Aは女子達の迫力に青ざめていた顔を、更に青くする。
「･･･誰でもいいから、早く助けてーっ！？」
Aの悲鳴が外にいる円堂達に聞こえたようだ。
しかし、その迫力に円堂達も近づけないのだ。
「･･･何か、大変な事になって来たでヤンスね･･･」
「一之瀬先輩、このままここに残っちゃうんすか？」
「どうすんだよ円堂」
「どうするって言われても･･･」
困り果てていた雷門イレブン。
流石の円堂もこの迫力にはかなわないらしい。
「こうするのはどうでしょう！」
目金が自信ありげにそう言った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 79人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» ありがとうございます…！ 中々更新に手が回らず、ずっと下書き状態で止まってるものばかりですが、作ったからには完結させたいと思っていますので、お時間あるときに覗きに来ていただければと思います！ (2023年3月12日 15時) (
レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» 他の作品も楽しみに待ってますね！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» キャラの特徴掴めてましたか…！？ 所々こんな一面もありそうだなっていう想像や捏造がほとんどでしたが、違和感なく思えていただいてたみたいでよかったです！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
死神瞳羽(プロフ) - 恵野さん» いえいえ、恵野さんが作る作品は、面白いところもあるしキャラもちゃんと掴めているので見ていて、尊敬できます！ (2023年3月12日 15時) (レス) id: dad027b2bd (このIDを非表示/違反報告)
恵野(プロフ) - 死神瞳羽さん» まだまだ拙い部分がありますが、そう言って頂けるとは感無量です泣 (2023年3月12日 15時) (レス) id: 78dc1b910c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恵野 | 作成日時：2019年8月25日 19時
