暗殺者は今日も化けの皮を被る (ページ17)

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17時間目ページ17

夢主 sideに戻ります

＿＿＿＿＿

「イ、イリーナ･･･」

「あの時私の質問を無視した罰よ！！」
※9時間目参照

イリーナはそう言って、自身の豊かな胸に僕の顔を押しつける。

ギブギブ！！窒息死する！！

僕はイリーナの肩に拳骨を落として、イリーナが痛みでぎゃあぎゃあ言っている間に距離をおく。

鳴ってはいけない音がしたって？気の所為、気の所為♪

「お前は僕を殺す気か！？」

「だって、前会ったときは冷たくされたから、結構傷ついていたの！！」
※9時間目参照

お前は僕の彼女か！？

･･･とは言っても、こちらだって正体明かすわけにもいかなかったし･･･。

僕とイリーナが騒いでいる間に烏間殿が話を進めていてくれたようだ。

･･･所でさっきから思っていたんだけど。

「殺せんせー、さっきから黙ってどうしたの？」

お、僕と同じ事思っている人がいたみたいだ。名前は･･･『岡野ひなた』だったかな。

「そうだよターゲット。僕ともお話しして･･･。･･･ターゲット？」

ターゲットは顔に冷や汗(？)をかいて、目を(恐らく)見開いて僕を見ていた。

さっきから見られている視線は感じては居たけど、こんな表情で見ていたとは思わなかった訳で。

僕もちょっと･･･いや。

『かなり』、驚いている。

固まっているターゲットをどうにかしないと。

「おーい、ターゲットー？もしもーし？」

僕がターゲットの顔に(背伸びして)手を振ると、ハッ！といいながらターゲットは復活した。

「すみませんAさん。先生少しぼーっとしていました」

「殺せんせー、かなりぼーっとしてたよ？」

ターゲットにそう言ったのは『茅野カエデ』だ。

「ターゲットったら固いなぁ。僕の事は下の名前で呼んでよ」

苗字呼びなんて堅苦しくて嫌だし、君たちもそう呼んでくれて構わない。と僕がそう言うと、E組の皆はそれぞれの反応をする。

「では、Aさん。今日から宜しくお願いしますね。ヌルフフフ」

そう言って独特な笑い方をするターゲット。

＿＿＿何でだろう。

＿＿＿今までに沢山の人間に僕の名前を呼ばれたけど･･･。

＿＿＿ターゲット(あなた)の声で呼ばれると、何故か･･･

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＿＿＿泣きたくなるんだ。