第30話Sideノーマン ページ30
(図書室……？)
僕はエマに紹介したい人がいると連れられて図書室に来た
「待ってて」
「あひょっとしてアレか！フクロウの……」
「そう！やっぱレイは気づいてた」
レイも気づいてたんだ…！
ﾊﾞｯ
ﾊﾟﾗｯ
「この人」
「ウィリアム・ミネルヴァ……さん？
誰？」
「わかんない
わかるのはこの本たちの元の持ち主ってこと
どこにいるのか誰なのか生きているのかさえわからないでも
私達の味方かも知れない人」
「どういうこと？」
「この人本を通してあるメッセージを隠している それも一冊じゃない何冊も」
「！！」
「塀の先ーー『外』を生き抜く上で
この‘’ミネルヴァさん‘’は鍵になる
ただ逃げるだけじゃない見つけるんだ
この世界で私たちが生き残る方法」
「うん」
逃げよう
生きよう
例え世界がどんなでも
大丈夫
ドンとギルダも上手くやってくれている
決行まであと8日
このまま順調に＿＿＿
「ウィリアム・ミネルヴァ…」
「これ…この紙」
「ゾーショヒョー！！」
エマにチョップしてレイが突っ込む
「蔵書票な
本の持ち主を示す紙」
「……」
「ミネルヴァの本は図書室中にあるエマがとってきたのはほんの一部だ」
その通りだ図書室中にミネルヴァ様の本は散りばめられている
「それで『あるメッセージ』って？」
「これよく見て」
ノーマンは蔵書票をじっと見つめる
「……」
どれも同じフクロウの…特に違いもない刷り具合に多少差があるぐらいで……
「あっこの円」
「そう」
「モールス符号になってる！？」
「「正解」」
『RUN』(逃げろ)
『DOUBT』(疑え)
『DANGER』(危険)
『TRUTH』(真実)
メッセージ
よく気づいたなこんなの…
「……いやでもこれだけじゃ…」
「『食用児に宛てた伝言とは限らない』？」
「じゃコレは？」
『HARVEST』(収穫)
『MONSUTER』(怪物)
『FARM』｟農園｠…！！
「因みにママや鬼の仕業って線はないぞ『秘密を知ったら即出荷』その原則が全てだ
これは『外』から鬼や大人に隠して食用時に向けたメッセージそれはまず信じていいと思う」
「‘’それは‘’？」
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作者名：八重黒 | 作成日時：2022年8月8日 2時
