第27話 ページ27
「それよか今探るべきは別のことだ」
「今はとにかくシスターに気をつけて下手な動きで墓穴を掘らぬこと
もしかしたら何かしらの形で接触してくるかも」
「その通りママは勿論シスターにバレたら即アウトそのつもりで動け」
不安そうな表情の2人にエマが安心させようと声をかける
「大丈夫普通にしてれば大丈夫だよ」
「うん…」
「夕飯の準備してくる……」
「あとから行く」
ﾊﾟﾀﾝ
扉が閉まった。ここからは真実を知る人のみの話だ
「………さて」
「今探るべきこと」
「「「「『外』」」」」
「内情は大方判ってる6年探って充分に
内情で大人の隙さえ突くことができれば…
ぶっちゃけ塀は越えられる
でも越えるだけじゃダメだその先がある」
「次は逃げ道の『下見』」
「改めてこの脱獄は段階が3つ
�｜�獄(塀を越える)
��逃走(無事に離れる)
��自立(安定した生活を築く)
そして現在この第一段階までは目処がたった
次は第2段階 ここからは『外』だ」
「‘’追手をかわし農園から無事に離れる‘’そのための下見下調べ」
「まずは農園周辺の情報だ
逃走ルート 食糧の確保
例えばこの農園が森の中にあるのか砂漠の中にあるのか
その違いによっても持って出る物一つ変わってくる」
「あ！砂漠ではないと思う木の上から塀の向こう森が見えた」
「だからそういうのしっかり確かめるの」
レイは持っていたソレでエマの頭を軽く叩く
「てっ」
双眼鏡
「昔手に入れた牧羊犬のご褒美
塀に上って『外』を見るママとシスターの目を盗んで無茶するならこっちだ」
「今一度塀へ！明日以降早い内に調べよう」
「うん！
ねぇ出てからの話もう一個いい？」
「？」
「紹介したい人がいます！」
紹介したい人…もしかして……！！
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作者名：八重黒 | 作成日時：2022年8月8日 2時
