第22話 ページ22
「証拠になるかわからないけれどここ数日でレイとエマに調べてもらった兄弟のスコア」
「「スコア？」」
ノーマンに言われて僕も紙を覗き込む
「出て行った子達の分は又聞きだし全員分ではないけれど6歳以降スコアの低い順に里子に出されている
ーー変だろ」
(数日でここまで集めたのかすごいな)
「確かにコニーこのスコア…ハオもセディも…」
「お願い……信じて……助けて……
一緒に逃げて！！」
話が終わって僕も部屋に戻ろうとした時にノーマンに呼び止められた
「アオはまだ話が残ってるから待って」
僕にだけ真実を話すのかな
「アオに残ってもらったのは本当のことを話すためなんだ」
そうノーマンに告げられてから僕は頷きながらノーマンとエマが話すこのハウスの真実を聞いていた
「つまり僕たちは食用人間で僕たちを食べる鬼がいてここは食用人間である僕たちを育てる施設…ってことであってる？」
「うんそう言うこと」
あまり反応を示さない僕にエマが
「あのさアオは何にも言わないの？私たちが嘘ついてるとか」
「思わないだってエマだし」
「えっ！それどう言うこと！？」
エマの言葉を無視して続ける
「それになんとなく気づいてた」
「「「！？」」」
その発言に3人は驚いたような反応を見せる
「だって悪い人って何でわかったの？連れて行く間などのリスクを考えると里親だと言って連れて行って連れて行った先で売るなり何なりすればいい
なのにその場で悪い人と断言できるような言動をとっている…その時点でかなりエマたちの発言は怪しい
毎回一人出荷されるたびに1歳の子供が来ると言うこともおかしいそこらの捨てられてる子供を連れてきているならもっと年齢がバラバラでもおかしくないのにって元から思ってこのハウスについて疑っていたからこの説明聞いて納得」
「うっアオもやっぱ頭いい」
「アオがこんな喋るの久々じゃない？」
そんな会話をしていると何だかいつもの雰囲気に戻っていった
そうしてすこし話て解散した
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作者名：八重黒 | 作成日時：2022年8月8日 2時
