大好きな人～after story～２ (ページ26)

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76、凌のお遊戯会ページ26

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『おかえ
凌「ママぁー！僕やりたくないよぉっ、、」

っ！？

『凌？どうしたの？』

先生「お母さんすみません、、実は………」

お遊戯会の王子様役に任命されたみたい…、

“女の子たちの熱望で決まったんです”って、

先生が申し訳なさそうに説明してくれたんだけど…、、

こんなに嫌がってるのに可哀想だよ…、、

断ってあげたい、、

でも…、

幼稚園で決まったことに口出してもいいのかな…？

どうしよう…、、

裕太に電話して相談したら、

“帰ったら説得してみる”って言ってくれた

そして、自信満々に帰ってきた裕太が、

すっごく頼もしく見えた

裕「あとは任せて？」

『うん、キッチンにいるね、』

.

凌「いやだよ、やりたくない！」

裕「気持ちはすっごくよく分かるけど、、
もう決まっちゃったんでしょ？」

凌「でもっ、僕はいやだって言ったの！
なのにみんなが凌くんがやってって言うの」

裕「そっか、、ねぇ凌？
実はパパも、王子様役やったことあるんだ」

凌「パパも？」

裕「うん、すっごく嫌だった。
でもパパね、王子様役をやったからママと結婚できたと思ってるよ？」

っ！？

凌「どうして？」

裕「だってママはお姫様でしょ？
王子様役をやって、王子様になる練習したから、
パパはお姫様と結婚できたんだと思うよ」

っ/////

凌「じゃあ僕も王子様やったらママと結婚できる？」

裕「ママはパパのお姫様だから結婚できないの。
大きくなったら凌だけのお姫様が見つかるよ」

聞こえてくる裕太の話に、

私が照れるしどきどきしちゃう///

裕太は私に聞こえてないと思ってるのかな…？///

凌「僕だけのお姫様…？」

裕「そう。だからお姫様と会えたときのために、王子様の練習しよう？」

凌「うんっ！」

さすがパパ！

頼りになるしかっこいい！

そしてきっと私、いま顔赤いんだろうな…////

…ふふ///