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◯ もしもシリーズページ31

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もしも、神宮寺勇太が彼氏だったら？

( 主人公ちゃんは至って普通のOL設定です。)

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「おかえり～～」

「楽しかった？飲み会」

夜11を過ぎた頃、会社の飲み会から帰ると同棲している彼氏の勇太がリビングのソファからひょっこりと現れた。

千鳥足‥まではいかないもののほんのり酔っ払っている私を見つめて、すぐに寝落ちすると思ったのか「お風呂に入ってきな」と私の鞄を受け取った。

「てか、こんな遅くまで飲んでて一人で帰ってきたの？」

連絡くれたら迎えに行ったのに、と少しだけ拗ねているような気がしたけれど上司である先輩に送ってもらったから大丈夫だよ、と伝えた。

「そっかそっか！ならよかったけど‥」

「その先輩って、男？」

変な束縛も、嫉妬深い訳でもなくて、だからと言って冷たい訳でもない‥国民的彼氏と呼びたくなるくらい女心をわかっている勇太は珍しく次々と質問攻めをしてきた。

「男か‥何もされなかった？」

「そっか、よかった」

気づけば一緒になってソファに座っていて、手は繋いでるけど抱きつこうとすると拒まれる。てっきり男の先輩と帰ってきたことに怒っているんだと思った。

「え？怒ってないよ」

「でも‥本当に何もされてない？」

「お前最近頑張ってるな～！って感じで頭ポンポンされたりとか、、」

「え？！されたの？！」

酔っ払っていて飲み会で話した内容は鮮明には覚えてないけれど、勇太以外の男の人から触れられるなんてことはハッキリと覚えていた。

「どこ！どのへん？」

「俺が上書きするから、こっちきて」

そう言って飲み会で先輩に撫でられたところを勇太が撫でて、その仕草は優しくてすごく温かいのにやっぱりすこし怒っている気がした。

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