モモの花3【佐野玲於】

Teddy bear ページ21

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「A寝るよ」



「はぁ〜い」






最近忙しくて、なかなか一緒に寝れてなくて。

久しぶりに早く帰って、イチャイチャできるかなって思ったり。





「…いやせっま。」



「えへへ笑」






ダブルベッドに、

俺、でっかいクマ、Aの順番で並んでて。


いやなんでいんの、このクマ。






「玲於に貰ったクマずっと抱きしめてた！」



「うん、だからってね？今俺、いんじゃん？」



「可哀想でしょ？」



「いや、でもね？俺、いるから。」



「このクマさんもひとりで寝るの寂しいって。」



「うん、でもねAちゃん。イチャイチャは？」






クマの後ろに隠れて、もう顔見えてないから。


後ろから抱きしめててさ。

俺には何もしてくれねぇの。

クマに嫉妬するわ。






「ね、じゃあ一回下に置こっか。」



「やだ〜」



「ね、俺も寂しいじゃん。玲於くん泣いちゃうよ？」


「それは大変でちゅね〜よしよし」






クマの手使って、俺の頭なでなで。

いやいや、違う違う。






「だからさ、久しぶりに寝れんじゃん。何もねぇの？」


「何するの？」



「そりゃね、へへ。」



「うーわえっちいかおしてるー。」



「はいはい、もうこれ没収しまーす。」



「やあ〜クマ男が〜！」






…いや、いつから名前ついてたの。









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