回想〜柱合会議にて〜 ページ23
炭治郎 side
炭治郎「心配ですよね、Aさんのこと…。」
宇随「まぁ、な…。 元々無茶をしやすい奴だったが、ここまでとはな。」
炭治郎「でもAさんて、ほんと正義感強いですよね！
煉獄さんも相当な闘気を持ってらっしゃいますけど、Aさんも…。」
俺が柱の皆さんと初めて会った時だって…。
…
柱の皆さんを目の前にした時、俺は正直怖かった。
当然ながら皆が、俺に嫌疑の目を向けていたからだ。
しのぶ「さて、竈門炭治郎くん？ どうして鬼なんか連れているのですか？
鬼殺隊の隊士が鬼を連れているなんて、立派な隊律違反になりますけど。」
炭治郎「ね、禰豆子は…！ 禰豆子は俺の妹なんです！
鬼に家族を全員殺されて、でも禰豆子だけは生き残ったんです！
３年間、禰豆子は人を襲ったことはありません！ それに、これからも！」
伊黒「訳の分からないことをほざくな。 鬼は鬼だろう？」
「………。」
お館様と呼ばれる人が、俺と禰豆子のことを認めて欲しいと言った時だって。
鱗滝さんや冨岡さんが命を懸けてまで、禰豆子のことを認めて欲しいと言ったって。
実弥「人間なら生かしておいていいが、鬼は駄目です。 承知できない…！」
鬼嫌いな柱も何人かいたわけで。
炭治郎「ぐ、禰豆子…！」
伊黒「………。」
ギリギリッ
炭治郎「ぐ、あ…！」
しのぶ「伊黒さん、強く押さえすぎです。」
ハッキリ言って、このままじゃ殺される…とすら思っていた。 その時。
「…小芭内、もう離してやれ。」
伊黒「何…？ この餓鬼の味方をするのか。」
「我々の仕事は、悪しき鬼を滅すること。
罪なき人間を殺めるのは、我々の役目ではないだろう？」
ずっと黙っていたAさんの一声で、少しだけ力が弱まったんだっけ。
そして禰豆子が不死川さんを襲わなかったときも…。
実弥「ふざけやがって…。 鬼は鬼なんだ、俺が葬ってやる！！」
炭治郎「っ、禰豆子…！」
ヒュンッ
ガキッ！！
実弥「て、てめぇ、A…！」
「…まだ分からないのか。
その子が『悪しき鬼』でないことは、我々も理解した。
後はお前だけだ、実弥。 ここはひとまず退け、お館様の御前だぞ。」
あの時のAさん、本当にカッコ良かったもんな…。
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かほべえ(プロフ) - かりんさん» ありがとうございます！ 現在仕事でバタバタしており、超亀更新ですが、気長に待っていただけるとうれしいです。 (2020年9月21日 8時) (
レス) id: 6299ff18a4 (このIDを非表示/違反報告)
かりん - えっ神作。応援してます。 (2020年9月20日 16時) (レス) id: c30d21e2cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞かぽ∞ | 作成日時：2020年6月22日 23時
