【ツイステ】かぐやの君【第2章】 (ページ1)

今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:12,241 hit

月の欠片が49こページ1

.

「ひぃぃーっ…！」

「Aさん、もっとぎゅっと俺に掴まってないと落ちるっスよ？シシシッ」

先程、リドル先輩たちに疑いをかけられて、ユニーク魔法を使われる前にマジカルペンを取り上げたラギーさんは、何故か私まで抱えて逃げ出す。

「ブッチ先輩！Aを離してください！」

後ろからエースさんとデュースさんが追いかけてきてくれている。

助けて…。

「いいんスか？今離したらAさん落ちちゃうっスけど。」

待って今落ちるのはやだっ…！

一瞬、私を抱えている腕の力が緩んで、下にガクンッと重力で落ちる。

「ひっ…！！」

慌ててラギーさんの首に腕を回してしがみつく。するとすぐに抱えている腕に力が入って落とさないようにしてくれた。

「シシシッ、Aさん可愛い反応っスねぇ、落とさないんで安心して下さい？」

悪戯っぽい笑顔を向けてきたラギーさん。

とても楽しそうだ…。

行き止まりに追い詰められて、私をゆっくり降ろすとマジカルペンを渡された。

「俺、ちゃーんと逃げ道用意してるんで。Aさん、またねっス。」

ちゅっと頬にキスをされてポカンとしていると、ラギーさんは凄い速さで駆けて行った。