にひゃくじゅうはち ページ24
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万次郎「なんで黙ってた？誘拐された時のこと…」
当てもなくバブを走らせ辿り着いたのは人気のない公園。
本当は黒川イザナとどういう関係だったのか今すぐにでも問い詰めたい思いがあったが、ここはグッと堪える。
並んでベンチに座り、万次郎は俯くAの横顔に向かって問いかけた。
『最初は…真一郎くんの言う通り、イザナのことで変に心配を掛けたくないだけだったの…』
Aはポツリと話し始めた。
『でも、本当は…それよりも罪悪感があった』
万次郎「罪悪感？」
声を震わせるAに万次郎は眉を顰める。
嗚呼、コイツは自分のせいで黒川イザナが怪我を負ったと責めているのか。
万次郎「アイツが重症を負ったのはAのせいじゃない」
『真一郎くんもイザナもそう言ってくれたけど、そんな風に思えないよ…』
万次郎「A…」
『イザナはわたしを守るために怪我をした。忘れられないの。あの時、頭から血を流すイザナの姿が……』
万次郎「なぁ…」
『それだけじゃない、復讐したせいで少年院に行って…。出てきた後、八代目黒龍総長になったイザナは黒龍も変えちゃった、真一郎くんに憧れてた時の姿とは違った、目に光がなかった』
万次郎「A！」
『昔はいっぱい笑ってたのに、今じゃイザナの考えてることが全然わかんない…、わたしがイザナの人生をめちゃくちゃにしちゃったの！』
万次郎「もう、いい！わかったから！！」
万次郎は声を荒げるAを抱き締め、黙らせる。
しかし、Aも感情をコントロールすることができなかった。
『……本当のこと黙ってたのはきっと全部、自分のため！わたしがイザナの人生を狂わせちゃったことをマイキーやエマに知られたくなかったからなんだよ……。呆れるでしょ？』
万次郎「……ちげぇよ」
『え？』
万次郎「呆れてねぇ。それよりお前、さっきから“イザナ”“イザナ”って……妬くから辞めて」
『……マイキー？』
万次郎の言葉にAは顔を上げる。
イザナがこうなった原因は自分にあると強く自身を責めていたAは万次郎からも厳しい目を向けられるのではないかと思っていた。
しかし、予想に反し、彼はとても優しく……不貞腐れたような顔をしていた。
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ゆず(プロフ) - いっちゃんさん» すみません。コメントありがとうございます。微修正や下書きをして保存した際に通知が届いてしまったのだと思われます。その際は更新通知をオフにしていたつもりでしたが、漏れていたようです。ぼちぼち更新していきますので、お待ちいただけますと幸いです！ (2023年3月1日 17時) (
レス) id: 5e3b7e37d3 (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃん(プロフ) - すみません、更新通知が届くのですが、どれもNEWと表示されてなくて、、、続きが更新されてるのでしょうか。 (2023年2月5日 21時) (レス) id: 3e516dda96 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - すごく面白くてすごく大好きです文才天才すぎです、、何回も読み返してます、、これからも無理ないペースで更新していただけたら嬉しいです！完結までついていかせてください！！ (2023年1月16日 4時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
こーが(プロフ) - ありがたきお知らせ…！楽しみにしておりますが、無理せずご自愛ください…！ (2022年11月23日 9時) (レス) id: da454ef0ae (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - おもしろい！おもしろすぎて、ここまで一気読みしちゃいました！それぞれのキャラクターの心情が細かく書いてあって人物により近い視点で物語を読み進められました！続き、楽しみにしてます！ (2022年7月21日 21時) (レス) @page28 id: 0b8b35e0bd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆず | 作成日時：2022年5月10日 19時
