ミューズになりました。 ページ9
「そろそろ結果発表の時間です。ステージに向かってください。」
「
椅子から立ち上がり、ニーノたちの方を向き申し訳なさそうにいった。
「すまないが、席を外させてもらう」
謝ると、二人ともこれから用があるのか、席を立つようだ。
ステージ裏まで一緒にいき、その後私たちは別れた。
案内されて進んだ私は、ブランドのトップデザイナーの紹介を見て驚いた。
ァ、アージェさんにニーノさん?なんで・・・
何なんだ今日は一体私が何をしたんだっ!?
ニーノさんとアージェさんがこのブランドのトップデザイナーだったなんて・・・
いや、このブランドのデザイナーは一切メディアには出て無かったから、知らないのは仕方ないが何で私の控室にっっ!?
こんがらがった私に、また思いもよらないことが押し寄せる。
『BREAKINGMYHEARTのミューズは、』
アージェさんののびのびとした声がマイクを通して会場に響く。
長い沈黙、そして私たちの上を動く照明に心拍数が上がる。
ッドッドッと、耳元で聞こえる心音に余計緊張する。
『・・・こちら!!』
パッと、照明の動きが私の頭上で止まる。
『俺たちのブランドBREAKINGMYHEARTのミューズは日鷹マリアで決定だコノヤロー』
不敵に笑うニーノさんと、ニコニコ笑いながらこっちを見ているアージェさん。
ま、マジかぁぁ・・・
合格てきたぁぁぁ
安心と困惑と色んな気持ちがごちゃごちゃになって混ざり合ってしまっているけれど、嬉しいが一等大きい。
「・・・っよし」
内心大はしゃぎな私は、小さくガッツポーズを作った。
・
その後からは、大変だ。
まず、中継のテレビ番組の取材を受けて、写真を撮って。
その後はニーノさんアージェさんと一緒に雑誌の取材を受け、記者会見を開く。
天手古舞な私は、心身ともに疲労しきってた。
「ァ、アージェさん。や、休みませんかぁ」
「・・・奇遇だね。僕も、休みたいよぉ」
シエスタァと漏らす彼は、ぐったりとソファにもたれかかっていた。
「お前ら、ホッント体力ないなコノヤロー。まだ仕事あるんだぞ」
「そう言う兄ちゃんなんかもう転んじゃってるじゃん。人の事言える立場じゃないよぉ」
キリっとしたことを、畳の場所で転がって言ったニーノさんは、アージェさんの鋭いツッコミを受けていた。
そこから喧嘩に発展する。
短い間柄なのに、もうこの展開に慣れてきているマリアだった。
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天羽音花 - 最近アイカツフレンズの小説を書き始めたこともあり、色々な人の作品を読んでいたところ、この作品を見つけました。設定やお話の書き方、ストーリーの展開、どれを取っても参考になりますし、とても面白いです!これからも更新頑張ってください! (2018年6月9日 7時) (レス) id: 55b5068c58 (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - 斗渚さん» ありがとうございます!光栄の極みです! (2017年12月20日 7時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
斗渚 - この作品は面白いです!寒くなってきたので風邪をひかないで更新頑張ってください。 (2017年12月19日 15時) (レス) id: a3e40a4b60 (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - 泡沫のアリアさん» ほ、本当ですかΣ(´∀`;)お手本は嬉しいです(/ω\)応援ありがとうございます(人''▽`)頑張りますっっ!ついでにこの作品を作った理由はオリキャラをレイさんと一緒にステージに立たせたかったからです!! (2017年11月23日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫のアリア(プロフ) - 書き方とかお話の設定とかが全て私が読んできた中で一番お手本&面白い作品です!これからも頑張って下さい!応援してます! (2017年11月23日 6時) (レス) id: 4695091f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:果口 陽暉 | 作成日時:2017年11月19日 16時