夢の扉が開く ページ5
何人か部屋から出ていくが、一向に戻ってこない。
ライブ会場は、大型のテレビから待合室で観れる。
自分以上のアイドルたちが歌って踊る。
残っているのは私だけ。
緊張する。手汗が出て来る。
私に何が出来るんだろう。自分より優れた子たちのステージを見て、怖くなっていく。
「日鷹マリアさん。どうぞ」
先ほどの青年に付いて行く。
長い廊下を歩いていると、一つの部屋に付いた。
「さあ、お入りください。」
柔和な笑みを浮かべ、扉の奥に勧められた。
中に入ると、一つの扉と、その前にテーブルがある。
そのテーブルの上にはアイカツカードが並べられていた。
「そこのテーブルからカードを選んでもいいし、持ってるカード使ってもいいよ」
好きな様にコーディネイトして、ステージに挑んでくださいね。と笑う青年にかるく頭を下げ、テーブルの前に足を進めた。
「
無意識に出た言葉は、私の今の感情をダイレクトに表していた。
海外の軍服を、改造したような服は、全て派手な装飾はないが品が良い。
なんといっても、スカートが一着も無いのが驚きだ。一枚くらいあるとは思っていたが、それでも私の目を惹き付けてやまない衣装たちに私はもう感無量だった。
＿＿＿＿＿＿この衣装全部着たいっ！
そう言えば、さっきまでのアイドルたちは誰一人この衣装を着ていなかった気がする。
もう少し派手な感じの衣装だった気がする。
「決まったかな？」
ひょっこりと横から現れた青年にびっくりしながらなんとか返事を返し、カードを三枚選ぶ。
「うん！いいと思うよ、プロシアンブルーコーデ。キミはこのブランド似合うから受かってほしいなぁ」
最後の方は聞こえなかったが、それでも応援してくれてるのが分かったので、嬉しかった。
「
フィッティングルームへの扉を開ける。
いつ来ても慣れない感覚に、苦笑する。
瞳を閉じゆっくり息を吸ってハァと吐き出す。
「大丈夫。行ける。やってやる」
目を開けばほら、私の独壇場だ。
「日鷹マリアっ！私の道を突き進むっっ！！」
トップス、ボトムス、シューズの順でカードをセットした。
ステージへの扉が開く。
ああ、待ち望んでる。先ほどまでの緊張なんて吹き飛んだ。
さあ、私の舞台へ一歩を踏み出した。
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天羽音花 - 最近アイカツフレンズの小説を書き始めたこともあり、色々な人の作品を読んでいたところ、この作品を見つけました。設定やお話の書き方、ストーリーの展開、どれを取っても参考になりますし、とても面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2018年6月9日 7時) (
レス) id: 55b5068c58 (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - 斗渚さん» ありがとうございます！光栄の極みです！ (2017年12月20日 7時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
斗渚 - この作品は面白いです！寒くなってきたので風邪をひかないで更新頑張ってください。 (2017年12月19日 15時) (レス) id: a3e40a4b60 (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - 泡沫のアリアさん» ほ、本当ですかΣ(´∀｀；)お手本は嬉しいです(/ω＼)応援ありがとうございます(人''▽｀)頑張りますっっ！ついでにこの作品を作った理由はオリキャラをレイさんと一緒にステージに立たせたかったからです！！ (2017年11月23日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫のアリア(プロフ) - 書き方とかお話の設定とかが全て私が読んできた中で一番お手本&面白い作品です！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月23日 6時) (レス) id: 4695091f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果口 陽暉 | 作成日時：2017年11月19日 16時
