始まりは ページ2
「・・・
目の前に立つ巨大な学園に、感嘆の声が漏れる。
今日から始まるアイドル活動。
始まりは、友人が勝手に私の名前で、書類を送ったことが原因だった。
・
二か月前
「マリアちゃん！速く速くっ！！始まっちゃうよ！！」
きらきらと目を輝かして私を呼ぶ友達に、ちょっと引いた。
ぶんぶんと大きく手を振り、これから始まるライブが楽しみで仕方ないと身体で表現している彼女は、何故か周りから浮いた雰囲気はない。
どちらかと言うと私が浮いてるぐらいだ。
「でも、まだ始まるまで時間はあるよ。そんなに急がなくても・・・」
「大丈夫！！待ってるだけで楽しいからっ！！」
食い気味に言い返す
「もぉ、ホントマリアちゃんは女の子らしい恰好しないね。髪の毛長くなかったら男の子だよ」
でも、その方が彼氏いるって自慢できそうだけどね。と、笑いながら話す桜に、困った顔をした。
別に、そうしようと思って服を選んでる訳でもない。
持ってる服に、ふわふわした女の子みたいな服がないだけだ。
「手足長いし、色白なんだから。ヒールとか履いてもいいじゃん。ワンピースとか絶対似合うのに。」
「持って無いし。それに、似合う訳ないじゃん。こんな男女に。」
「自分で言うなぁ。ほんとそろそろ男女なんて言わないでよ。昔から言ってるけど、マリアちゃんはちゃんと綺麗だよ。どちらかと言うとクールビューティーって感じ。何ならアイドルだって行けるって。」
大丈夫、大丈夫！ハーフ効果がある！何て笑いながら私の肩を叩いた。
痛い、と言えば全然そんなこと思ってないくせにぃ、と帰ってくる。
この関係が、昔から好きだ。
「はぁぁぁ、楽しみだなぁ、S4のライブ」
高揚とした桜は熱っぽい声を上げた。
そのために色んな所から女の子が来ている。
S4に憧れを抱いている子も少なくはない。
私だってアイドルには疎いがS4は、知っていた。
アイドル育成学校『四ツ星学園』
そこには、四つの科がありそれぞれ有名人を年々出している。
その中でも、S4またはM4は断トツの人気だ。
今回のライブだってS4のライブなのだから。
「今回のライブでマリアちゃんがアイドル好きになってくれるとうれしいな」
そしたら、語れるでしょ。楽しそうにゲートに向かう桜を私は軽くうなずいて付いて行った。
これが、私のアイドルとの出会い。
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天羽音花 - 最近アイカツフレンズの小説を書き始めたこともあり、色々な人の作品を読んでいたところ、この作品を見つけました。設定やお話の書き方、ストーリーの展開、どれを取っても参考になりますし、とても面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2018年6月9日 7時) (
レス) id: 55b5068c58 (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - 斗渚さん» ありがとうございます！光栄の極みです！ (2017年12月20日 7時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
斗渚 - この作品は面白いです！寒くなってきたので風邪をひかないで更新頑張ってください。 (2017年12月19日 15時) (レス) id: a3e40a4b60 (このIDを非表示/違反報告)
果口 陽暉(プロフ) - 泡沫のアリアさん» ほ、本当ですかΣ(´∀｀；)お手本は嬉しいです(/ω＼)応援ありがとうございます(人''▽｀)頑張りますっっ！ついでにこの作品を作った理由はオリキャラをレイさんと一緒にステージに立たせたかったからです！！ (2017年11月23日 15時) (レス) id: 17a8e4b861 (このIDを非表示/違反報告)
泡沫のアリア(プロフ) - 書き方とかお話の設定とかが全て私が読んできた中で一番お手本&面白い作品です！これからも頑張って下さい！応援してます！ (2017年11月23日 6時) (レス) id: 4695091f56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：果口 陽暉 | 作成日時：2017年11月19日 16時
