１ ページ1
≪次は千葉・・・次は千葉に止まります・・・≫
意識の遠い中バスのアナウンスが耳に入ってくる。
あれ・・・？今、ど・・・こ・・・？
・・・千、葉・・・？！
え？！千葉？！？！？！！！！
無理矢理、意識を覚醒し自分が眠ってしまっていたことに気が付いた。それと同時に冷や汗が出るほどの焦燥感が襲ってくる。
高速バスは指定のバス停に止まり、慌ててそのバスから飛び降りて急いでスマホで現在地を確認した。現在地には千葉県と書かれており地図は端っこの海側を指している。
待って！ここ本当に千葉？！？！？！
三重の実家から一人暮らしをしてる静岡に戻るために高速バスに乗っていた。そのバスの中でいつの間にか寝てしまっていて、目が覚めたら来たこともない千葉の田舎の方に辿り着いてしまったみたい。
このまま今日中に帰れなかったらどうしよう・・・という焦りが急かす中帰りのバスを探した。調べてみると意外と静岡行きの帰るバスは本数があり心の底からホッとした。
あたりを見回すと田舎らしい山と海が広がっていて、海の磯の匂いが鼻をくすぐる。なんだかこのまますぐに帰ってしまうのはもったいない気がして、帰りのバスもあることだし時間が許す限りゆっくりしてから帰ろう！と決めた。
バス停から海が広がる広場の方へ歩いてみる。そこには海が一望できる高台があり、海風がなびいて気持ちがいい。
ゆったりとした田舎の雰囲気と気持ちのいい空気を胸いっぱいに吸い込んだ。解放感があって胸の中がすがすがしくなり、さっきまで焦っていたのが嘘みたい。
高台の柵に寄りかかりながら、私の心を軽くしてくれた千葉の海を一望する。
しばらく海を眺めながら深呼吸を楽しんでいると
「あれ？見ない顔だね」
私の数メートル先にいる若い男の人に突然声をかけられた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えーじ(プロフ) - ぶーさん» 返信できるの今知りました・・・コメントありがとうございます！北斗くん目線のお話も書く予定です！今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月17日 17時) (
レス) id: fa9409e064 (このIDを非表示/違反報告)
えーじ(プロフ) - ヒヨリさん» 返信できるの今知りました・・・コメントありがとうございます！そうですよね〜！そこの部分も番外編で書こうと思ってます！今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月17日 17時) (レス) id: fa9409e064 (このIDを非表示/違反報告)
えーじ(プロフ) - ころころコロンさん» 返信できるの今知りました・・・コメントありがとうございます！番外編も書くつもりです！今後ともよろしくお願いします！ (2019年8月17日 17時) (レス) id: fa9409e064 (このIDを非表示/違反報告)
ぶー - はじめまして！とっても面白くてぜひ北斗くんのも見たいなって思いました！ (2019年8月8日 10時) (レス) id: ea1b57001e (このIDを非表示/違反報告)
ヒヨリ - めっちゃ面白かったです!!北斗くんもあー言っときながら本当はまだ主人公のこと思ってるのかな?なんて勝手に想像したりしてました(笑) (2019年8月4日 18時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えーじ
| 作成日時：2019年8月3日 22時
