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ハァハァ息切れしながら大声で叫ぶように会話してる俺らは、周りからどんなふうに見えてるかも気にせず入り組んだ道に入り込み男共を撒くことに成功した。
「はぁ…はぁ……もう来ねぇか、さすがに…」
A「はぁっ…疲れた……」
レ「キツイキツイ…」
Aとレトルトはその場にしゃがみこむ。
A「2人とも助けてくれてありがとね。やっぱ持つべきものは友達だなぁ」
「一緒に走っただけだけどな」
レ「俺ちょっと休憩したい…」
スマホで時計を表示すると集合時間を20分すぎていた。
キヨ…は遅刻常習犯だから30分くらいに考えてもいい。
てか俺らちょっとくらい遅れて行ってもいいでしょ。
あいつも普段の俺らの気持ちを思い知れ。
とか言ってるけど別に全然気にしてないっていうね。
するとすぐそこのT字路から聞き覚えのある声が聞こえた。
キ「えっ、3人ともどうしたの、なにしてんの」
「お、キヨ」
キヨは俺らを見て目を丸くすると小走りで近寄ってきた。
キ「えほんとに何？走ったの？…A？レトさん？大丈夫？」
しゃがみこんで息を整えている2人の背中を擦るキヨに俺は先程の出来事を話した。
キ「っはははは！笑 嘘でしょ！？やば！笑」
キヨは2人の背中を擦りながら吹き出すように笑う。
レ「笑い事じゃねーよ、ほんとに大変だったんだからな」
キ「えー俺いればよかったなー」
「こんな全力疾走久々だよ」
A「捕まったらどうしようかと思ったわ」
俺が話してるうちに2人とも息が整ったようだ。良かった。
キ「いっぱい動いてお腹すいたでしょ、はいご飯行こ」
キヨはAとレトルトの腕を引っ張り無理矢理立たせた。
「強引笑」
レ「まぁ確かにお腹はすいた」
A「お酒飲みたい」
「俺も飲みたい」
レ「俺もぉー」
キ「飲めねぇだろ」
そんなくだらない話をしながら目的地まで俺らは歩き出す。
Aといると想定外のことしか起きない。
ほんと、一緒にいて飽きねぇ奴だな。
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作者名：RIN | 作成日時：2022年2月6日 1時
