神楽ちゃんと隊長さんがいれば,私はもう幸せです///←

10話 ページ10

神楽side



銀ちゃん達なら…



姉貴に辛い過去を,思い出させないようにしてくれるかもしれない。



そう思って,私は話した。



姉貴は私に嘘をついたネ。




「男共なんて,簡単に蹴散らしちゃったよ。」



嘘ネ。




だったら,何で…




３年くらい前までずっと…





毎月毎月,うちにお金が届けられてたアルカ…。





神「売られてたから…(ボソ」




私は誰にも気付かれないくらいの小声でそう呟いた。




……身体を売ってたから…




だから…




いつも知らない男達がきて…





パピーにお金渡してたんでショ？




−ガチャ…−





という音がなり,私達三人は振り返る。




姉貴がトイレから出てきたようだ。




A「何？みんなしてこっち見て…」



私は思い切って…



聞いてみる事にした。



神「姉貴……ホントの事言ってヨ。売られたんでショ？ホントは…酷い事…されてきたんでショ……？」



私がそう聞いた瞬間,姉貴が目を見開く。



A「な,なんで？なんでそんな事言うの？」



神「……毎月,パピーがお金受け取ってるの見てたアル。」



A「……え？」



神「マミー,そのお金のおかげで手術できたヨ！でも…でも……マミーも姉貴も…………２人ともいなくなっちゃったアル……っ」



私には,もう涙を堪える事ができなかった。



神「ねぇ…っホントの事言ってヨ…っ」



A「……………っ」







姉貴はしばらく黙っていたけど,すぐに口を開いた。





A「売られたよ。私は。………今もまだ,計約が切れてないみたい。でも…母が亡くなったって聞いて……私,なんのためにこんな事してんのよ…って……そう思って…………それで,ここ…地球に逃げて来た。」




あぁ。




やっぱりそうだったアルカ。




姉貴は…




そうやって…




今まで…




一人ぼっちで…





生きてきてたアルナ…

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