神楽ちゃんと隊長さんがいれば,私はもう幸せです///←

9話 ページ9

銀時side

銀「まさかと思うけどさ…」

新「……はい。」

銀「さっき皆で食べたラーメン……消費期限切れてたり…とかしてないよね？;」

新「…………いやいやいや。そんなまさか…はは…っ」

銀「もしも…だ。もしも……腐ったモン食わせてて……お姉さんがお腹壊した……としたら？」

新「…っ！！;」

俺等……

銀「こ…っ殺されたり……」

新「(汗」

ど,どうしよう…

そう悩んでいた時だった。




神「違うアル。」

銀「え？」

寝ていたはずの神楽の声が後ろから聞こえて来た。

神「姉貴……ずっと辛い思いしてきたアル……きっと思い出しちゃったアル。」

銀「辛い過去？」

珍しく神楽が真剣で…

自然とこっちも真剣になる。

神「今,私の昔話してたでショ？……きっと思い出したネ。姉貴…私とは……私が9才で,姉貴が11の時までしか一緒にいないから…」


新「何故…離れたんですか？」

神「そ…それは……」

銀「？」

神「そ…れは…」


言いにくい事なんだろう。

神楽の髪をクシャっと軽く撫でると,

銀「言えないなら,言わなくていい。」

そう言った。




だけど…


神楽は言った。





神「姉貴………売られたアル。」

銀案の新「！！？」




売られた……？

どういう事だ……？



神「うちはそんなに裕福じゃなくて……マミーが病気で…裕福ではなかったアル。ある日,マミーの病気が一気に悪化して…みんなで病院行ったネ。でも…お金,足りなくて…」

そんな…


まさか…


神「………診断した後,治療しようってなったのに……してもらえなかった。」


もう聞いていられなかった。


でも…



きっと今,喋っている神楽の方が辛いはずだ。


神楽は今,姉を救ってやりたい。


そう思ってるんだろう。


その必死さが伝わってくる。


聞かない訳にはいかなかった。


神「その翌日,朝起きたら…姉貴とパピーがいなかったアル。バカ兄貴と一緒に…いっぱい探し回ったけど…見つからなかった。……ちょっとしたらパピー,1人で帰ってきたアル。それで…冷たく言ったネ。『Aは売ってきた。……最初から,我が家にはいなかった。そう思え。もう忘れろ。』……忘れられるわけないアル…っ最低ネ…パピーは…っでも…でも…っ」


神楽の目から,ため込んでいた涙が落ちる。


神「毎月毎月,知らない男共から金を受け取っては泣いてるパピー見てたら……恨んだりできなかったネ…っ」

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