死に救済は……【Dead by Daylight】

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「おいアールイー。こっちに来てくれ」
『あぁ了解です』


トラッパーさんか…………はっきり言って私は彼のことがあまり好きではない。
体も大きいし……ってそれはそうか。

目つきも鋭いし傷だらけだし、なにより、あっあの低いドスの聞いた声がとても苦手だった。

それにいつ彼のトラップを踏んでしまうか分からない。
足に馬鹿みたいに噛みついてきて、短気なトラッパーさんには御似合いだ…………………………っとここでやめておこう。


「座れ」
『は、はぁ……』


…………………………いったいなにがしたいのだろう。

これから好きなドラマが始まるから早くテレビを見たいのに……
…………………………

……………………え？？

本当になにがしたいんだろうかトラッパーさん……
なにをしているのかと思い、ふと彼の手作業を見てみるとなんとたまげた。トラバサミの手入れ。

なめてんのかおんどりゃっ！！

こちとらひましてるワケじゃないのよっ分かるの！？


「どうした？」
『い、い〜え〜何も』


……っと、落ちつきなさいなAちゃん、こんなんで怒ってたらダメよ。


「お前、人も殺せないわ人見知りだわ、なんでここへ来た？」
『えっ…………』


ギロリと睨みつけられた感じがして背中が寒くなる。
ぴえ〜ん！やっぱり嫌いよトラッパー！！


『………居場所のないエンティティ様に感謝して来たから、ですかね……』
「……………あぁ」


いや何が「あぁ」だよ。


「恋人とかいないのか」
『いたらもっと可愛いですよ私』


ずずっと珈琲を飲む私をトラッパーさんが驚いたように見つめる。
なっ何よ、何が言いたいわけだわさ。

このネタが古いのは分かっているわよっっ！

そ、そんなに引くことないじゃないの！！


「儀式へ行ってくる」
『あ、ぁああ行ってらっしゃい、です』


変なひと……私のドラマの時間を潰しやがって……
ま、いいわ。Aちゃんはこんなことで怒るひとじゃないものね。


「可愛かったら、か……」
『え？？』
「なんでもない。行ってくる」

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