Episode 1 ページ2
この世の中では、命は限りなくある。
だがしかし、それを一つでも無駄にしてしまうとこうなってしまうのだ。
「A・フォリー」
『…………………………』
それが私、Aフォリーだ。
…………………………クソッ。
「今日からここが貴様の部屋だッ！」
『ぐッ！』
思いっきり腕をつかまれたと思いきやそのままドスンと床にたたきつけられる。
チクシォ、ッてェ…………………………
…………………………ハァ。
『に、しても…………………………』
なんなんだ、この部屋。
きたないし、臭いし、しかも私の大嫌いなゴキブリもちょこまかと動いている。
クソッ、サイアクだ。
『…………………………』
私は床に座る。
聞いたコトがある。
ここの囚人共はみな凶暴なのだと。
まぁ凶暴でなければ、こんなトコロにいるハズもないか。
「オイッ！！」
『…………………………』
早速だ。
私の牢獄に入ろうとしている男がいる。
なんなんだ、いったい。
『何だ』
「テメェ新しいヤツだろ！」
『まぁな』
「グチグチ言ってたらスグに潰すからなァ！」
『ヘッ、勝手にしやがれ』
男をなんとか追い出し、私は早速あるコトを考えた。
何を考えるのか。
脱獄について、だ。
当然この脱獄作戦に失敗したら、私はさらに刑が重くなるコトだろう。
…………………………
そういえば。
『なんでこんなコトになったんだっけな〜…………………………』
目を、ゆっくりと閉じる。
床へ寝っ転がる。
――――――――あの頃のサイアクな思い出をよみがえらせるために
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作者名：セミラミス | 作成日時：2019年4月7日 21時
