No.299 ページ8
「おいおい困るな……戦利品をそんぼんぼこ蹴られては」
重い空気を気にすることなく、フィッツジェラルドが言った。
「そうでなくとも俺は無視されるのが嫌い……」
突如として彼の言葉が途切れた。
その原因は、彼の顔へ真っ直ぐに襲い掛かった鋭い刃物へと変貌した黒衣。
それは防御の為に上げられたフィッツジェラルドの掌を突き刺している。
芥川はフィッツジェラルドに視線を向けて言い捨てた。
「黙れ。僕の
フィッツジェラルドは黙り込んで芥川を見詰める。
芥川は羅生門を牽制の如く彼に刺したままに、背を向けた。
「マフィアとしての役儀は忘れぬ。人虎を刻んだ後で相手をしてやる。事務仕事でもして待っていろ」
芥川が吐いた言葉に、フィッツジェラルドの口角が不気味な弧を描く。
そして彼は羅生門を握り、強化された腕力で力一杯引いた。
引き寄せられた芥川の顔へ向かって拳を叩き込む。
「俺は二番手が嫌いでな。序列の変更を要求する」
温度の無い目をして云ったフィッツジェラルドは、瞠目した。
彼の拳は、黒衣が作り出した盾に阻まれている。
その影から顔を覗かせた芥川は、「善いだろう」と応えた。
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凛(プロフ) - 仍さん» お祝いのお言葉有難う御座います！このシリーズでも楽しんでいただけるよう頑張らせていただきます！ (2019年8月11日 18時) (
レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
仍 - とても、遅くなりました！続編おめでとうございます！ (2019年8月11日 18時) (レス) id: 748d83af02 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - りんさん» コメント有難うございます！そして祝ってくださり有難うございます……！続編でも楽しんでいただけるよう頑張らせて頂きます！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2019年7月19日 23時) (レス) id: bd39a087a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2019年7月19日 23時
