No.297 ページ6
「もういい。もう私は何も……」
『……そうかい、判った』
太宰は手元の起動装置を切った。
無人機内のモニターが再び光を失い、機内は闇に舞い戻る。
『本当の事を云うとね、探偵社には君を救助する理由が無いのだよ。何故なら君はまだ社員ではないからだ』
太宰が静かに云う。
それに続くようにして、時祢が云った。
『探偵社には入社試験があって、貴方は未だそれを
「……私には、きっとその試験は……」
光の消えた目をした鏡花が呟く。
彼女の視界に焼き付いているのは、闇から抜け出した筈だった自分が傷付けた人達の姿。
少しの沈黙。
そしてそれを破ったのは、太宰か放った何時もよりも少し低い声だった。
『 気に入らないな 』
鏡花が目を見開く。
太宰は淡々とした声で言葉を紡ぐ。
『�犖技Δ群阿冒運佑砲覆觧餝覆呂覆き瓠帖跳�は本当にそう思っているのか？』
時祢は身に纏った砂色の上着を握り、目を伏せる。
二人の脳裏には、或る男の姿が浮かんでいた。
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凛(プロフ) - 仍さん» お祝いのお言葉有難う御座います！このシリーズでも楽しんでいただけるよう頑張らせていただきます！ (2019年8月11日 18時) (
レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
仍 - とても、遅くなりました！続編おめでとうございます！ (2019年8月11日 18時) (レス) id: 748d83af02 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - りんさん» コメント有難うございます！そして祝ってくださり有難うございます……！続編でも楽しんでいただけるよう頑張らせて頂きます！ (2019年7月19日 23時) (レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 続編おめでとうございます続き楽しみにしてます (2019年7月19日 23時) (レス) id: bd39a087a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：凛 | 作成日時：2019年7月19日 23時
