No.291 ページ50
「芥川」
敦が静かに呼び掛けた。
そして此方を見る芥川に、装着しているイヤホンを示す。
太宰から授けられた作戦を実行する彼の顔は緊張に強張っている。
だがそれを不審に思われないうちに、敦は口を開いた。
「今これは、太宰さんと繋がってる。話があるそうだ」
瞬間、芥川の目が大きく見開かれた。
それを確認した敦は素早くイヤホンを取り、通信機ごと宙に向かって力一杯に投げた。
「太宰さんっ!」
そう叫んだ芥川は、迷うこと無く柵を飛び越えた。
その手に通信機を掴み、落下速度を羅生門が形作った手の爪を壁に引っ掛けることで落とし、停止する。
そして通信機のイヤホンを着け、マイクに向かって呼び掛けた。
「太宰さんっ!?」
____ツー ツー
芥川の耳に入ったのは、通信が遮断されたことを示す電子音、ただそれだけ。
其処に敦の姿は既に無く、先程二人が鉢合わせた場所に在った扉だけが開いたままになって微かに揺れていた。
〜*〜*〜*〜
どうも、凛です!
包帯無駄遣い装置の妹さん【文スト】シリーズを読んでくださり、有り難うございます!
最近私生活が忙しく更新スピードが疎らになっているのが申し訳ないのですが、それでも見捨てないでくださっている皆様には本当に感謝しかありません……!
本題ですが、この度話数が一杯になった為、次回より続編へと移行させていただきます!
作り次第URLは此方へ貼りに来ますので、是非続編でも宜しくお願い致します!
PS.お待たせしました!此方からどうぞ!
↓↓↓
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/kagura131/
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凛(プロフ) - 仍さん» コメント有難うございます!夢主ちゃん全力で撫でまくって褒めまくらなきゃいけないレベルで頑張らせてしまいました……!!原作見て「此処はこうしたらいい感じかな……?」って思ったとこの回収全部任せてしまってごめんね夢主ちゃん……() (2019年6月11日 0時) (レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
仍 - 夢主ーーーー!!頑張ったね! (2019年6月11日 0時) (レス) id: 748d83af02 (このIDを非表示/違反報告)
探偵社の幼女社員 - ありがとうございます!楽しみにしてますね! (2019年6月10日 6時) (レス) id: b41e54e8cd (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 探偵社の幼女社員さん» なるほど……ではもう少し私が個人的に落ち着けるようになれば、クロスオーバー用の番外を作りましょうか?かなり更新頻度は低くなるとは思いますが…… (2019年6月9日 13時) (レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
探偵社の幼女社員 - そうですか…実はTwitterがアカウント凍結されてて…(--;)使えない状態で…もし落ち着いたら占ツクでやってくれますか? (2019年6月9日 13時) (レス) id: b41e54e8cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛 | 作成日時:2019年4月14日 23時