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No.244 ページ3

風を切り落下して行く敦。



速度は時を追うごとに上がり、服が旗めく。



彼の意識は、深い闇に覆われていた。



一寸先も見えない闇の中、一人立ち尽くす。





(矢っ張り無理か……あんなに偉そうなことを云っておいて……)





この速度で地面に叩き付けられて、生きていられる筈がない。



大口を叩いて、思いを託されて、此処まで来たというのに。



此の侭死ぬ。





(厭だけど……如何しようもない)





彼が目を伏せた、その時。



砂を踏む音と、唸り声が聞こえた。



敦は振り返り、そこに居た白虎を見た。






「……お前か」





小さく呟く敦。



白虎が地面を蹴り、敦に飛び掛った。



敦を屠らんと彼を鋭い牙で傷付ける白虎。



自分の体が壊れる音を聞きながら、敦は虚ろな目で白虎を見詰めた。





(そうだよな……)





お前は僕を嫌いだよな



喰えよ



僕も





(僕が嫌いだ)





敦の手が伸ばされ、虎の太い首に添えられた。





「今までありがとな」





虎が、開き切っていた縦長の瞳孔を細めた。



落下する敦の腕が、足が、体が、虎の強靭なそれへと変化する。



空中で虎は体制を整え、轟音と共に地面に着地した。



砂煙が舞う其処には、一頭の白虎が立っていた。

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(プロフ) - 仍さん» コメント有難うございます!夢主ちゃん全力で撫でまくって褒めまくらなきゃいけないレベルで頑張らせてしまいました……!!原作見て「此処はこうしたらいい感じかな……?」って思ったとこの回収全部任せてしまってごめんね夢主ちゃん……() (2019年6月11日 0時) (レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
- 夢主ーーーー!!頑張ったね! (2019年6月11日 0時) (レス) id: 748d83af02 (このIDを非表示/違反報告)
探偵社の幼女社員 - ありがとうございます!楽しみにしてますね! (2019年6月10日 6時) (レス) id: b41e54e8cd (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 探偵社の幼女社員さん» なるほど……ではもう少し私が個人的に落ち着けるようになれば、クロスオーバー用の番外を作りましょうか?かなり更新頻度は低くなるとは思いますが…… (2019年6月9日 13時) (レス) id: d2f0ba7099 (このIDを非表示/違反報告)
探偵社の幼女社員 - そうですか…実はTwitterがアカウント凍結されてて…(--;)使えない状態で…もし落ち着いたら占ツクでやってくれますか? (2019年6月9日 13時) (レス) id: b41e54e8cd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年4月14日 23時

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