No.30 ページ32
「時祢ちゃんに、初任務に行ってもらいたいんだ」
森の言葉に時祢は目を瞬かせ、太宰は厭そうな顔をした。
「太宰君、そんな顔しないで…大丈夫、戦闘任務ではないよ」
「何の任務?」
「うん。時祢ちゃんには潜入捜査に行って貰いたいんだ」
任務の内容は、こうだ。
ポートマフィアの銃火器を横流ししている疑いがある構成員が居る。
其の男が開催する招宴に身分を隠し潜入して接近、敵の油断を誘い情報を吐かせるというものだ。
時祢は軽く頸を傾げた。
「それなら、私より大人の女性構成員の方が適任」
「否…其の男がなかなかの曲者でね……極度の幼女嗜好者なんだ。私と比較にならなほど」
一瞬、部屋の空気が凍り付いた。
太宰が全く目が笑っていない笑顔を森に向ける。
「そんな変態野郎の処に私の可愛い妹を行かせると?」
「私だって厭だよ!でも其の男の好みの女の子が時祢ちゃんにピッタリで…」
男の好みは、髪は長くて色白の、不思議な雰囲気を纏った美少女だそうだ。
確かに、確り時祢に当てはまる。
其れでも矢張り太宰は厭がったが、時祢の任務を受けるという意向に渋々了承した。
時祢の初めての任務迄、あと二日。
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麗葉 - 大好きすぎて気づいたら四回も?読んでました(笑)体調に気をつけて頑張ってください! (2023年5月2日 21時) (レス) id: 14fd5e9416 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 猫好きさん» 本当にそうよねえ奥さん←←もう先生は私を苦しめようとして来てるとしか思えないですよ…小学校卒業して「よっしゃマラソン大会無い!」からの長距離走があった絶望感…(´・ω・`) (2019年1月1日 23時) (レス) id: 424c23822c (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - ホントですよ…マラソン大会とかは真面目に荒そうかと思いましたよ…ホント、やぁねぇ奥さん← (2019年1月1日 20時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 猫好きさん» 大丈夫ですよ!立ち眩みは現在学生の私でも日常茶飯事ですから…………orz 体育の長距離とか本当にもう……………………殺しに来てますよ…(´・ω・`) (2019年1月1日 14時) (レス) id: 3546326a0b (このIDを非表示/違反報告)
猫好き - 1km全力疾走?アハハ…知らないの?僕ヒキニートだから歩くだけで立ち眩みするのw( °∇^)] (2019年1月1日 13時) (レス) id: fdca804d9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛 | 作成日時:2018年8月14日 11時