【パート２】コードギアス反逆のルルーシュ もう一人の皇女

第４章　３話 ページ22

『その時に、アッシュフォード家に匿われてるって話して』

ミレイ「じゃ、じゃあルルーシュたちを取り返しに!?」

『落ちついてください、ミレイ会長。
私はその気はありません』

ミレイ「えっ……？」

『確かにルルーシュたちをブリタニアに引き渡すと言う選択肢もあります。
ですが、ルルーシュはそんなブリタニアを憎んでるはずです。
何と言ったって、ルルーシュは父親に捨てられたのですから。
私がそんなルルーシュを無理に連れて行こうと思いますか？
実の弟を……』

　そう言うと、ミレイは脱力するように溜息を吐く。

ミレイ「はぁ……。
　皇族が学校に通うから気をつけなさいってお爺様に言われたから、気を張ってたのに余計疲れちゃったわ」

　ミレイさん、素を出したな。

ミレイ「分かったわ。
　シルヴィア副総督補佐が言うこと、信じます」

『助かるよ。
……それと、その副総督補佐って言うのはやめてくれませんか？
あと、敬語も』

ミレイ「……わかったわ。
　それじゃ、改めてよろしくねシルヴィア」

『はい、よろしくお願いします』

　私達は、どちらからともなく握手する。




教師「え〜。
　そういうわけで、シルヴィアさんは授業を受けることになった。
　くれぐれも、粗相がないように」

　私は今、教室の教壇に立たされていた。

女子A「すっごい美人……」

女子B「スタイル良さすぎ……」

男子A「女神……」

男子B「結婚したい……」

　などなど、シルヴィアは囁かれている。

教師「席は……」

　と見渡す教師だが、茶髪の男子生徒の隣しか空いてなかった。

『あそこしか空いてないので、そこですよね？』

教師「は、はい。
　ですが、よろしいので？」

　教師は何か言いたそうにするが。

『問題ありませんよ』

　そう言って、茶髪の男子生徒が座っている隣の席へ座る。

『よろしく頼むな、枢木スザク准尉』

スザク「は、ハッ！」

　驚きつつも、スザクはシルヴィアに敬礼した。

『フフッ。
今は学校なんだから、それはいいぞ？』

スザク「わ、わかりまし……『それと、その敬語もね』」

　私はスザクの言葉を遮る。

スザク「……わかったよ」

　スザクは、はぁ……と溜息を吐いた。




　-アッシュフォード学園 屋上-
『久しぶり……でいいのかな？
ルルーシュ？』

　私はルルーシュと二人、屋上に来ている。

ちなみに、今は放課後のため人はここに来ない。

だからルルーシュは、私をここに誘ったんだろうが。

だが、それにしても。

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