コードギアス反逆のルルーシュ もう一人の皇女

第１章　９話 ページ11

シルヴィアは頭を抱え、急に叫び出した。

Ｖ.Ｖ.「シルヴィア!?
Ｅ.Ｅ.、お前何をしたの!!」

　Ｅ.Ｅ.に食ってかかるＶ.Ｖ.。

そんなＶ.Ｖ.にＥ.Ｅ.は淡々と話す。

Ｅ.Ｅ.「何、大したことはしていない」

Ｅ.Ｅ.「失われた記憶を戻してるだけだから。
……おい、シルヴィア？
大丈夫だよな？」

　頭を抱えていたシルヴィアだが、フラリと突如立ち上がる。

Ｅ.Ｅ.「お〜い、聞こえてるか？」

　確かめるように、シルヴィアに手を振るＥ.Ｅ.。

シルヴィアはＥ.Ｅ.のその手をガシッと、勢いよく掴んだ。

Ｅ.Ｅ.「あ、あれ？
何か怒ってる？」

　シルヴィアは何かに震えてるように見える。

直後、シルヴィアの怒号が部屋に響く。

『……ふざっけんな！！』

　シルヴィアは、次の瞬間Ｅ.Ｅ.の胸ぐらを掴んでいた。

Ｅ.Ｅ.「な、何がだよ？」

『とぼけんな。
何が暇つぶしだよ。
俺は……この世界に転生して、現実を思い知らされた！
もう俺の生きていた世界は、無いんだって。
それなのに……簡単に、命を割り切ってんじゃねぇよ！！』

　シルヴィアはＥ.Ｅ.によって、転生する前の記憶を取り戻した。

そこで、こいつに何言われたのかも。

シルヴィアは、この部屋に人がいることを忘れ、悲痛な思いを叫ぶ。

Ｅ.Ｅ.「仕方ないだろ？
それが俺の仕事なんだから。
それはそうと、力いや……ギアスは欲しくないか？」

　胸ぐらを掴まれたＥ.Ｅ.は、それでも何でもないとばかりに言う。

『……んだよ、それ。
俺は！
もう嫌なんだよ、誰かが目の前からいなくなるのが！』

　そう叫んだシルヴィアは、近くの窓を開けそこから飛び降りた。

まるで、その場から逃げ出すように。

シルヴィア-全員「！！？」

　４人は(今世の名前)のその行動に驚きある者は絶句し、またある者は窓の下を覗きシルヴィアを追って、窓から飛び出すもの。

またある者は、シルヴィアの名を叫んでいる。

Ｅ.Ｅ.「あ〜あ、やっちまった」

　Ｅ.Ｅ.に、２人から非難めいた視線が向けられる。

シャルル「貴様は……何故、シルヴィアを知っている？」

Ｅ.Ｅ.「君たちには言えないな。
知る権利など、無いから」



　一方、窓から飛び降りたシルヴィアは、無事に着地したのかピンピンしていた。

『何やってんだろな……』

　雑草の上に寝転がり、さっき思い出した記憶を頭の中で、再生させる。

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