探偵と舞う蝶 【おしりたんてい✕鬼滅の刃】

二十三話　貴女side ページ26

“最後は自分で扉を開くんだよ”



そう言って消えてしまった


『最後は自分で扉を開く…？』


どういう意味なのか分からなかった


とりあえず迷路を抜けるが


壊れた車が目の前にあり行き止まりだ



『行き止まりですよ？どうやって進むのですか？』


お「Aさん、ゴールはありますよ。」


『え？』


お「迷路の出口は…ここです！」


おしりたんていさんは


目の前の車のドアを開ける


タ「おお…！」


『なるほど…』


ここで私は理解した



“最後は自分で扉を開く”とは



目の前の車の扉を開いて進むということだった



『おしりたんていさん、やりますね。私はなかなか理解ができませんでした。』


お「そんなことはありません。とにかく、進みましょう。」



おしりたんていさんが先を進む



私とタレミミ捜査官も後を追う



ﾍﾞﾁｬ



タ「うわ！」



お「どうしました？」



タ「失礼。袖に油が付いただけです」



『汚れ、拭きましょうか？』



タ「いえ、大丈夫です。お気遣いなく」



『そうですか…』


――――――――――――




しばらく進んでいると、道が２本に分かれていたため、



タレミミ捜査官と私は右に



おしりたんていさんは左に



それぞれ行くことにした



タレミミ捜査官の後に続いて走っていると



怪盗Ｕの後ろ姿が見えた


『！』


怪盗Ｕは私たちを見る



怪「こっちこっち」



こちらを少し挑発するように言い、逃げて行く



タ「待て！」



『逃しません！』



タレミミ捜査官と共に怪盗Ｕを追う



途中、タレミミ捜査官と分かれて怪盗Ｕを探す



だが



『きゃっ！？』



周りをよく見てなかったため、



足が物にひっかかりつまづいて転びそうになる



『(まずい！転ぶ！)』



思わず目を閉じた



だが、数十秒立っても痛みが襲ってこなかった



『……え？』




？「大丈夫かい？」



声が聞こえ、目を開ける




『！？



















怪盗Ｕ！？』



なんと怪盗Ｕが私の顔を覗き込んでいた



しかも今、私の体は彼に抱き上げられている



いわゆる“お姫様抱っこ”だ



怪「全く…君はおっちょこちょいなところがあるんだね」



怪盗Ｕは私を少しからかうように言う



『バカにしないでください。というか顔近いです///』



怪「相変わらずの塩対応なんだね。」



『べ、別に関係ないでしょう！///』



怪「フフ、それにしては顔が赤いけど？」



『そんなことありません！///』

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