怪盗と謎多き美少女ちゃんのお話【おしりたんてい】 (ページ2)

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プロローグ　出会い　怪盗Ｕside ページ2

それは、いつものようにお宝を盗んでおしりたんてい君達から逃げている途中だった

ボクは町中に紛れて彼らの追跡から逃れようとしていたのだが……

ドンッ

怪「っ！」

『！？きゃっ…』

歩いていた目の前のレディにぶつかってしまった

地面にぶつかる寸前の彼女の身体を抱きとめ、そのまま横抱きにした

怪「おっと、失礼。怪我はないかい？マドモアゼル。」

『………っ、…え？』

ボクの声に反応したレディは顔を上げた

怪「――――――っ！」

少しも荒れていない色白な肌に

手入れされた長くて綺麗な白い髪

海を幻想させるような青くて美しい瞳……

彼女と顔を、目が合っただけで胸が締め付けられるような感覚がする

怪盗Ｂことベリーは、可愛い系だがこのレディは逆に美人系な方だろう

怪「………き、君は…////。」

それに何だか顔が熱い…

『………あ、あの…。』

声をかけられたことでハッと我に返り、すぐに彼女を丁寧に降ろした

怪「本当にすまないね。ぶつかってしまって。」

『…あ、ああ、いえ、全然大丈夫ですよ。』

少し驚いていた様子の彼女が何だか可愛らしいと思ったのはボクだけだろうか…

マ「待つんじゃー！怪盗Ｕー！！」

おや、もう警察が来てしまったか…

『え、ワンコロ警察？』

怪「フッ。ボクはここで失礼するよ。アデュー！」

ボクは彼女に背を向け、そのまま走り出した

この後、いつもと同じおしりたんていくんの攻撃でお宝は取り返されてしまったが、

あのレディのこともあって別に悔しいとは思わなかったし、特に何も思わなかった

だが、彼女に対して初めて感じる気持ちを抱いた

彼女のことを無意識に考えてしまうし、胸がドキドキする

すぐにこの感情の正体に気づいた

怪盗であるはずのボクは、彼女の姿に心を奪われ…

ボクは彼女が好き、つまりあのレディに恋をしてしまったと…