噂話が6つ ページ6
「土方くんが会うのやめようって言うから別の友達と飲もうかなって」
「だからって男と2人きりで飲むか！？」
「悪い！？」
友達いないのバレる！その恐ろしさに、体が震えた。この人が万事屋だとバレてはいけない。私が笑われるなんて、そんな。恥ずかしいことあってたまるか。
「えなにこれ修羅場？」
そんな坂田くんの声が聞こえた気がしたが、それどころでは無い。お願いだから友達のフリをして。依頼で出会ったとかそんなようなこと匂わすのだけはやめて。
そう心の中で願いながらいつの間にかこちらを向いた土方くんを見上げる。
表情からは怒っているのか呆れているのか読み取れない。
横目でちらりと坂田くんの方を見たら興味なさそうにこちらを観察していた。よし、いいぞ。無駄なことだけは喋るなよ。
「お前が誰と飲もうが関係ねェが、こいつだけはダメだ！」
「ヒッ」
鬼だ、鬼がいる。怖い。
瞳孔が開いた瞳から目が離せない。
警察がこんなに注意するなんて、先程坂田くんからどのようなテレパシーを受信したのやら。
一昨日一緒にいた分には全然いい人に見えたけれど。お酒が入ってたから100%自分を信じられるとは言いきれないが。
「こいつと行くくらいなら俺と飲め」
「は」
思わず腑抜けた声が零れる。あの、あなたが一緒に飲むのやめようって言ったじゃないですか。あれれ〜？おかしいぞぉ〜？
「なんで？！」
「なんでって、、何でもだ！ってことで送ってくから早く帰るぞ。」
くるりと回って私の背中を押して帰路に向かわせる土方くん。
ちょっと待って、私の酒が！トモダチが！
「ちょっと待て。黙って聞いてりゃ勝手に悪者扱いしやがって。Aは今日俺と飲む約束してんの。ケーサツだろうが知り合いだろうが、邪魔される筋合いはねェ」
私の進行方向の前に坂田くんが立ち塞がる。土方くんと出会った時のような血走った目をしていた。
よく言った！坂田くん！褒めてつかわそう！今日はいっぱい飲んでいいぞ！
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とろん(プロフ) - いくまさん» コメントありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです！緩やかな更新ですが気長に待っていただけたら幸いです。 (2020年11月1日 19時) (
レス) id: b5e3f4e0ac (このIDを非表示/違反報告)
いくま(プロフ) - ファンです。何時も応援してます。更新頑張って下さい。滅茶苦茶応援してます。本当にファンです。 (2020年10月24日 19時) (レス) id: de9f3ec973 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とろん
| 作成日時：2020年9月15日 10時
