37.そりゃあ高嶺の花子さん ページ37
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打たれた頭を押さえながら、『私はツッキーほどキッパリ人を突き離せないんだよ』と言い訳をしてみる。
人類大好き平和主義者なAは、可能であれば近しい人全員と良好な関係を築いていたいのだ。
『それにさ、好意を抱いてても伝えない限りは友達の枠のままだと思わない？』
「思わない。片方が恋愛的な感情を抱いた時点で男女の友情は成立しないんだよ」
『それは一理あるかもだけどォ。でも、そんな基準で友達を切り捨ててたら、どんどん減っていっちゃうだろうし……』
「今サラッと自慢したね？」
『自慢じゃなくて事実です〜。おモテになるのがご自分だけとは思わない方がよろしくてよ月島サン』
「どちらかと言うと悪役令嬢寄りの口調になってますよ、お姫様」
かつての関係性の名残をしっかりと拾ってくれるあたり、彼は相変わらず頭の回転が早く、弾むように進んでいく会話が実に心地いい。
何だか楽しくなってしまって、くふくふと込み上げてくる笑いを堪えきれなくなったAを見て、「もっと落ち込んでると思ったのに」と月島がほんの少しだけ優しい声で言う。
『落ち込んでると思ったから、励まそうとして会いに来てくれたの？ そんな……わざわざいいのに。烏野の皆のところには後でちゃんと顔出すつもりだったし、その時にちゃんと慰める機会を存分に与えてあげたのに……』
「それは大変身に余る光栄で。ですが残念なことに僕はこの後行かなきゃいけない場所があるんで、もうじき帰宅予定なんですよお姫様」
Aの軽口に付き合いながら、本当に随分と口が巧みになったものだと、月島はかつての小さなAを思い出して、ある種の感慨を覚えていた。
最後に会ったのは中学三年生の時。
あの頃から兄とは違って随分と口達者な片鱗が見え隠れしてはいたものの、まさか自分と張り合う勢いで言葉を扱うようになるとは思わなかった。
あれから約三年の月日が流れ、月島からしてみればAは相変わらず小さなままだが、もうすっかり子供ではなくなったのだなと実感する。
幼い頃は影山と瓜二つに見えた顔立ちも、成長と共に女性味が増して、今ではソックリとまでは言い難い。
一言で言うのであれば、綺麗になったと、そう思う。
バレーボールの事しか頭になかった影山とは違い、女の子らしく身だしなみにも気を遣っているであろう彼女の髪の毛はきめ細かく整っていて、側に寄ればふわりと鼻をくすぐるいい匂いまで漂ってくる。
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メケメケ(プロフ) - とお。さん» とお。さ〜ん！🙌私にこんな画力はありません！お借りしたイラストです！笑 ですが褒めていただけて嬉しいです、ありがとうございます☺️一人の女の子にだけ弱々なツッキーを綴っていきます！笑 (2月29日 14時) (
レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - みりかさん» みりかさん！またしても「天才」ありがとうございます！恐れ多いですが嬉しいです！笑 (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
メケメケ(プロフ) - 玲衣さん» えーーとっても嬉しいです！！😭🙏 こちらこそ素敵な褒め言葉ばっかりいただいちゃって感謝感激です！これからもこの調子で進んでいきますのでぜひお楽しみください！☺️ (2月29日 14時) (レス) id: 9f81822037 (このIDを非表示/違反報告)
とお。(プロフ) - トップのイラスト、もしかしてメケメケさんがお描きに…！？美しすぎます😍ツッキー永遠に振り回されてくれ…… (2月29日 10時) (レス) id: c8ec7d17da (このIDを非表示/違反報告)
みりか - ほんと……天才です………(2回目) (2月29日 7時) (レス) id: 2c07cb6f0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メケメケ | 作成日時：2024年2月17日 17時
